家を建てる際に、かなり重要事項として検討するのが、外壁材です。
家の形ももちろん大切ですが、外壁材で家の雰囲気が大きく変わってきます。
ものすごく重要です!
外壁材については
1.窯業系サイディング
2.ガルバニウム鋼板(金属サイディング)
3.タイル(レンガ)
4.塗り壁
5.吹き付け塗装
6.羽目板、焼杉(板張り)
がありますが、耐久性、防汚性、高級感を考えると
個人的には、タイルが一番かな!と思います。
タイル(レンガ)の外壁ってやっぱりカッコいいですよね!
最近は窯業系サイディングのもので、タイル(レンガ)のようなデザインも増えてきています。
(お値段が高いものは、デザイン、色合い、質感も見事ですよね。)
ですが、やはり実際のタイル外壁に勝るものではありません。
(どうしても、サイディングは継ぎ目のシーリングが気になってしまいます。)
外壁タイル(レンガ)は、耐久性に優れており、傷や汚れに強く、紫外線による色あせや変色も起きにくいですね。
そのため「タイルそのもの」に関しては、メンテナンスの必要はあまりありません。
※10年毎の定期メンテナンスは必要です。
(シーリング部分や、割れやヒビのあるタイルの交換など)
※木造住宅の場合、建築初期には、木の歪みによりタイルが割れることもあります。
そんなタイル(レンガ)外壁ですが、施工方法が2種類あることをご存知でしょうか?
今回のコラムは、2つのタイル(レンガ)施工方法についてご紹介させていただきます!
【外壁タイル(レンガ)の施工方法】
1.湿式工法
多くの人が想像するタイル(レンガ)の施工方法は、この湿式工法ではないかと思います。
モルタル等を使って、タイル(レンガ)をサイディングの下地に貼り付けていく工法ですね。
セメントと砂と「水」を使うので、「湿式」工法と呼ばれます。
左官職人さんが、心を込めて、1枚1枚、手でタイル(レンガ)を貼り付けていきます。
そのため、仕上がりや耐久性は、左官職人さんの熟練の腕にかかってきます。
仕上がりはわかりやすいのですが、耐久性に関しては、時間が経たないとわかりませんよね。
最近では、複数のタイル(レンガ)が1枚のシート状になっているものもあります。
DIYショップでもよく見かけるようになってきましたよね。
少し値段が高いのですが、まとめてタイル貼り作業ができるのは、素人にはありがたいです。
昔のマンションなどのタイルは、湿式工法が主な工法でした。
古い資料ですが、1998年発行の日本建築防災協会の統計資料「外壁タイル張りの耐震診断と安全性対策指針・同解説(付-5外壁タイル張りの剥離・剥落故障例)」によれば、タイル張り外壁の故障が確認されるまでの経過年数は平均13.6年と報告されています。
きちんと10年毎にメンテナンスをしておかないと、ちょっと怖いですよね。
2.乾式工法
最近のタイル(レンガ)施工方法は、ほとんどが乾式工法に変わってきました。
接着剤を使って、タイル(レンガ)を下地に貼り付けていく工法です。
「水」を使わないので、「乾式」工法と呼ばれます。
乾式工法にマイナスのイメージを持たれている方もいらっしゃいます。
昔は接着剤の性能が低く、タイル(レンガ)が剥がれ落ちることもありました。
しかし、最近の接着剤は性能が格段に上がっており、剥離することは稀です。
時代の進歩、技術の進歩って素晴らしいですよね!
乾式工法では、サイディング材に、直接、タイル(レンガ)を接着剤で貼っていきます。
天候に左右されないため、湿式工法に比べて、工期が短くてすむのも大きなメリットです。
一般的に窯業系サイディングや吹き付け塗装は、10年程度で劣化が始まると言われています。
外壁を触った時に白い粉が手につく、チョーキング現象(白亜化現象)が始まると、雨漏りなどのリスクも高まります。
外壁タイルを貼っていると、タイル(レンガ)によりベースのサイディング材が紫外線や雨風から守られますので、経年劣化は起きにくくなります。
タイル(レンガ)の隙間に見えるシーリングのメンテナンスだけで済むのはありがたいですよね。
外壁タイル(レンガ)は、窯業系サイディングや吹き付け塗装に比べて、イニシャルコストは上がりますが、メンテナンスのランニングコストは抑えられるのは魅力です。
メンテナンス2~3回分で、元が取れると言われています。
(そうは言っても、20年後、30年後の世界)
皆さんは、家の外壁材に何を選択されましたか?
外壁材を選ぶポイントは
・イニシャルコスト
・ランニングコスト
・デザイン
・飽きないデザイン
となります。
タイル(レンガ)外壁は、時代が経過しても「飽きにくい」という特徴もあります。
家を建てられる際には、ぜひ、検討してみてくださいね。
いっしー
家を建てることで、様々な家の基本知識を学ぶ。
数多くの注文住宅を内見し、住宅系の書籍は大半を読破。
宅建士まで受験。
住宅会社・設計事務所の皆さまにご教授いただきながら、家について楽しく学んでいます。
※プロの皆さま、このコラムは家の素人が、建築家の皆さまに教えていただいたり、書籍等で勉強したりした内容を記載しております。
間違いや修正事項がございましたら、ぜひ、ご指摘いただければと思います。
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