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「日産リーフe+」のキャンペーンから、災害時の太陽光発電のあり方を見直してみましょう!




テレビCMで流れている「日産リーフe+」のキャンペーン

リーフe+にフル充電された電気を使って、家で何日過ごせるのか?というキャンペーン。

日産リーフe+ヤマト住建さんのコラボ企画です。

 

結論は「約4日」という結果でした!!

 

以前に書いたこの記事では、

太陽光発電ってお得なの?私もわからなかったので勉強してみました!

「約2日」ということでしたので、この差を考察してみます!

 

1.そもそも、車がまったく違うもの!!

2019年1月9日に、容量62kWhの「日産リーフe+」が登場しました!

これまでの日産リーフの最大のバッテリー容量は40kWh

今回の日産リーフe+バッテリー容量は60kWh!!

理論上の航続距離は、JC08モードで570kmを実現するそうです。

もはや、全く違う車ですね。

1.5倍のバッテリー容量となりましたので、理論上では家で過ごせる日程も1.5倍になるはずです。

といっても「約2日」の1.5倍は「約3日」。ずれがありますね。

※JC08モードとWLTCモードの違いはこちら

 

2.たぶん、実際には生活していない!!

CM動画を見ていると、実際に生活を続けているように思いますが、
たぶん、実際には「4日間」も生活していないようです!

 

動画の注意文で記載されているのが以下の通り。
↓↓↓

一般家庭での一日あたりの使用電力量を約12kWh/日とした試算値。V2H等の変換効率は含みません。
※一般家庭での一日あたりの使用電力量=約12kWhは平成31年3月環境省「平成29年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査」地方別世帯あたり年間電気消費量から算出。(世帯あたり年間消費量全国平均4,322kWh÷365=11.8kWh)
※実際の電力使用量は、使用環境、住環境、季節等の条件により増減します。
※日産リーフから住宅へ電気を供給するには別売りの「V2H機器」が必要です。詳しくは日産のお店のカーライフアドバイザーにおたずねください。

動画で使用された家電一覧はこちら(12kWhの使用例一覧)(12kWh/日ですので1日あたりの電気使用量)

※実際の電力使用量・電気料金は、使用環境、住環境、季節、電力プラン等の条件により増減します。
※1000Wh=19円52銭で計算(東京電力「従量電灯B」 第一段階(使用量120kWh以下))

 

こちらから推測できるのは、理論的に電気を使った時間を推測し、それを電気容量に換算して出た結果と推測されます。

この理論値では、12kWh/日で生活するとして、1日あたりの電気代は230.3円。

約4日生活できたとして、230.3円×4日=921.2円分の電気を供給できるということになります。

 

とうことで、上記から理論値では「約4日」生活できると言えるのではないかと思います。

現実的には「約3日」になるのかなと思います。

電池容量が減ると、電圧も低くなってきますので、使える家電は減ってくるかもしれません。

 

2019年9月の千葉県の大規模停電を経験された方は、

「太陽光発電」設備を家に設置していても、全く役に立たなかったことを経験されたかと思います。

↓なぜ、役に立たないのか?はこちら

「太陽光発電」は停電時に役立つの? マジ調べしてみました。

 

「太陽光発電」設備を、現実的に役立つものにするためには「蓄電池」とのセットは必須条件です!!

 

現時点において、比較的安価で役立つ蓄電池は、テスラPowerwall日産リーフのみ!

太陽光発電ってお得なの?私もわからなかったので勉強してみました!

 

電力会社で働いている人が、中古の日産リーフを蓄電池として買い捲っているという話を聞きました。

中古の日産リーフが、現時点でもっともコスパが良いのでしょうね。

 

ただし、日産リーフの注意事項にありましたように、

※日産リーフから住宅へ電気を供給するには別売りの「V2H機器」が必要です。詳しくは日産のお店のカーライフアドバイザーにおたずねください。

とあるように、「V2H機器」の設置が必須です。

太陽光発電を設置している住宅で「V2H機器」が設置されている割合は、まだまだ本当に少ないのではないかと思います。

 

近年、過去に例をみないレベルの災害が発生しています。

住宅への太陽光発電の設置も、「固定価格買取制度」に惑わされることなく、本来の目的の「電気の自給自足」「災害対策」をきちんと見据えて検討されていくべきなのかなと思います。

ぜひ、ご参考ください。

 

HOUSEリサーチ運営事業部
いっしー(家の素人 勉強中)
家を建ててようやく家の基本中の基本を知る。
建築家の皆さまにご教授いただきながら、家について楽しく学んでいます。

 

 
HOUSEリサーチ 新築住宅情報センター
 

※プロの皆さま、このコラムは家の素人が、建築家の皆さまに教えていただいたり、書籍等で勉強したりした内容を記載しております。
間違いや修正事項がございましたら、ぜひ、ご指摘いただければと思います。

 




 

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