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夏は快適、冬も快適!デシカント空調(換気)って本当にすごい!住宅にも導入されてきています。

デシカント空調(換気)ってご存知でしょうか?

オフィスビルや病院、工場などで使われている空調システムです。

 

デシカント(Desiccant)いうのは、乾燥剤・除湿剤という意味なのだそうです。

 

デシカントを使って空調(換気)を行うというのは、つまり、

「除湿」を行いながら換気を行う!

ということになります。

 

うーん、何かよくわかりませんよね(汗)

 

最初に結論を書きますと、

このデシカント空調(換気)が、なんと住宅にも使われ始めているのですよね!

メリットは何なのでしょう???

ということを考えるために、今日はデシカントについて書いていきます!

 

まず、「除湿」という言葉で思い浮かべるのは、エアコンの「除湿」機能ですね。

それから、洗濯物の室内干しの際に使う衣類除湿乾燥機の「除湿」も思い浮かびますね。

 

一般的なエアコンや、過去の衣類除湿乾燥機に使われている「除湿」方法は、【コンプレッサー方式】というものになります。

 

【コンプレッサー方式】

「特徴、内部構造」
コンプレッサー(ヒートポンプ)を使って空気を冷却し、水滴を発生させて(結露)、部屋の空気の水分を取り除きます。

「長所」
・高温時の除湿能力が大きい!
・湿気の多い梅雨、夏場に大きな効果を発揮!
・消費電力が少ない!

「短所」
・低温時に除湿能力が落ちる。
・冬場の除湿は効果が弱い。
・運転音(振動音)が大きい。
・コンプレッサー内蔵のため重量が重い。

 

コンプレッサー(ヒートポンプ)を使った除湿を考えるには、
飽和水蒸気量曲線を見るとわかりやすいです。

一般的に「湿度」と呼ばれるものは「相対湿度(%)」のことをいいます。
気温が高くなるほど、同じ空気に含むことができる水分量が増えるため、
同じ「湿度50%」でも、気温が違えば、空気に含まれている水分量が違います。

それに対するものが「絶対湿度(水分量)」
空気中の「絶対湿度(水分量)」は同じですので、
湿度の高い空気の温度を下げると、空気中の水分を保持できずに水滴となります。

この水分を取り除くと、「絶対湿度(水分量)」が減りますので、元の空気の温度における「相対湿度」が下がるという訳です。

はい。相対湿度と絶対湿度は、概念も単位も全く違うのですよね(汗)
わかりにくかったら、わからないままなんとなくで大丈夫です!!

わかりたい方はこちらをチェック。

 

 

一般的なエアコンは【コンプレッサー方式】で除湿を行っております。


MITSUBISHI MSZ-FZ4019S-W 霧ヶ峰 FZシリーズ

 

【コンプレッサー方式】の衣類除湿乾燥機

シャープ 除湿衣類乾燥機 CV-J180W

 

では、【デシカント方式】はどうなのでしょうか?

 

【デシカント方式】

「特徴、内部構造」
デシカント(乾燥剤)に水分を吸着させて、部屋の空気の水分を取り除きます。
水分を吸着させた後、ヒーターの熱により、乾燥した空気を吹出します。

「長所」
・衣類乾燥に優れている。
・低温時の除湿能力が大きい!
・冬場でも除湿能力が落ちない!(1年を通して使える)
・軽量(コンプレッサーを内蔵していないため)
・コンパクト(コンプレッサーを内蔵していないため)
・運転音が静か。(コンプレッサーを内蔵していないため)

「短所」
・ランニングコストが高い。(ヒーターを使用するため)
・室温上昇が大きい。(除湿運転時にはヒーターを使用するため、夏場に不向き)

 

【デシカント方式】の衣類除湿乾燥機

パナソニック 衣類乾燥除湿機 F-YZS60-A

 

コンプレッサー方式、デシカント方式、それぞれのメリットがありますよね。

それを組み合わせて、両方のメリットを持つのが「ハイブリッド方式」です!

 

【ハイブリッド方式】

「特徴、内部構造」
コンプレッサー方式とデシカント方式を融合させた方式。
夏場はコンプレッサー方式で室温上昇を防ぎ、冬場はデシカント方式で除湿能力をキープ。

 

「ハイブリッド方式」の衣類除湿乾燥機

パナソニック 衣類乾燥除湿機 F-YHMX120-N

 

 

さて、話を元に戻します。

 

デシカント空調(換気)というのは、実はこの【ハイブリッド方式】で空調を行うシステムです。

つまり、エアコン(ヒートポンプ)とデシカント(乾燥剤)がセットになったもの。

実は、デシカントに吸着された水分は、熱を加えることでデシカントから空気中に放出されるのです!

ということは、除湿だけではなく、加湿もできるということ!

 

実は「うるるとさらら」でお馴染み、ダイキンのエアコン「うるさら」は、この【ハイブリッド方式】となっています。


DAIKIN S56WTRXP-W うるさら7

だから、エアコンで加湿ができるのですね。

水分どこから持ってくるの???という疑問が解決しました!

 

さて、最初のお話。

住宅用のデシカント空調(換気)は、【ハイブリッド方式】で空調(換気)を行います。

現時点では、おそらくこの2種類。

 

【ダイキン工業株式会社】

デシカホームエア(DESICA HOME AIR)
お値段は約100万円とのこと。

 

【一条工務店】

全館さらぽか空調
長府製作所との共同開発です。
キャンペーン価格 坪1.5万円とのこと。

 

さらぽか空調には公式のページがないため、施主の皆さんの声をご参照ください。

 

住宅におけるデシカント空調(換気)の仕組みについては、
こちらで説明するより、
デシカホームエアの説明ページの方がとってもわかりやすい!
ので、こちらをご参照ください。

 

デシカント空調(換気)のメリットは大きく2つ

1.夏の室内湿度を下げるので、同じ気温でもとっても快適!
→ 冷房の温度設定を高くできるので経済的!頭熱足寒になりにくい!

2.冬の室内湿度を上げるので、喉を痛めにくく、感染症にかかりにくい!
→ 加湿器の使用が最低限で済むので結露が起こりにくい!

ということです。

 

従来型の家でも、最近の高気密高断熱の家でも、湿度に対しては、除湿機・加湿器以外の対策方法がなかったのですが、

デシカント空調(換気)は換気システムのみで対応できるという優れものです!

 

実際に、HOUSEリサーチのスタッフがの自宅にデシカント空調(換気)が導入されています。

今年の猛暑も快適だったそうです。すごい!

 

換気システムについては、第1種、第2種、第3種とあります。
興味のある方は、こちらもご参照ください。

 

ちなみに、デシカント空調(換気)は第1種換気となります!

というより、第1種換気にエアコンがついたようなものですね。

さすが【ハイブリッド方式】!!

 

デシカント空調(換気)は導入コストがかかるため、一気に普及するようにはならないと思いますが、とっても快適!

お近くで、デシカント空調(換気)を導入されている家がありましたら、ぜひ、体験させてもらってみてください!!

 

 

それから、もう一つのデシカント空調の大きなメリット

「床冷房」が使えるようになること!

こちらは別の記事をご覧くださいね。

 

HOUSEリサーチ運営事業部
いっしー(家の素人 勉強中)
家を建ててようやく家の基本中の基本を知る。
建築家の皆さまにご教授いただきながら、家について楽しく学んでいます。

 

※プロの皆さま、このコラムは家の素人が、建築家の皆さまに教えていただいたり、書籍等で勉強したりした内容を記載しております。
間違いや修正事項がございましたら、ぜひ、ご指摘いただければと思います。

 

 

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