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床暖房はあるのに、床冷房はなぜないの?

残暑まっただ中。

涼しくなったり、猛暑になったり、体の調子を整えるのも大変ですよね。

 

家の中の温度も、エアコンだと1階と2階の温度が熱が対流して、2階に暑い空気、1階に冷たい空気となって、快適不快適が生じてきます。

 

冬は、床暖房を設定する家が増えてきました。

で、いつも思うのが、

どうして床冷房ってないのだろう???

ということです。

 

今回は、この「床冷房」について考えてみます!

 

「床冷房 デメリット」で検索すると、常に出てくるのが「結露」という問題です。

床冷房で結露が生じると、夏季の高温多湿環境では、床下に結露が発生してカビが蔓延し、住宅寿命が短くなってしまうということなのだそうです。

なるほど。

 


こちらの、飽和水蒸気曲線で考えてみましょう!

例えば、

◎床の温度を20℃に設定した場合

冷房前の室内環境が

・気温25℃、湿度75%以上 の場合 ⇒ 床下結露します。
・気温30℃、湿度57%以上 の場合 ⇒ 床下結露します。
・気温35℃、湿度44%以上 の場合 ⇒ 床下結露します。

夏の雨の日など、気温30℃、湿度57%以上は簡単に起こりますので、床下結露が起こる可能性はかなり高いですね。
今年の猛暑の日、気温35℃、湿度44%以上なんて、かなりありましたので、床下結露が起こる可能性はかなり高いです。

◎床の温度を25℃に設定した場合

冷房前の室内環境が

・気温25℃、湿度100% の場合 ⇒ 床下結露します。
・気温30℃、湿度76%以上 の場合 ⇒ 床下結露します。
・気温35℃、湿度59%以上 の場合 ⇒ 床下結露します。

気温30℃、湿度76%以上は、夏の雨の日に起こる可能性はありますね。
気温35℃、湿度59%以上というのは、可能性は低いですが、ゼロではありません。

ということで、

床下温度は最低でも25℃以上ぐらいにはしておかなければ危険です。

 

一般的に、床冷房の場合、床下温度+2℃ぐらいが室内気温になると言われています。

床下温度が25℃で、室温が27℃という感じですね。

 

上記からわかるように、床冷房を行う上で必須となるのが「湿度コントロール」、

すなわち「除湿」です!

この除湿問題が解決すれば、床冷房は可能ということですね!

 

現時点におきまして、この問題を解決しているのは2社のみです。

その方法が「デシカント換気」

 

ダイキン工業株式会社
デシカホームエア

一条工務店
さらぽか空調

 

さらぽか空調については公式ページがないため、設置された方々のご意見をご参照ください。

 

「デシカント換気」については、別の記事をご覧ください。

 

ちなみに、床冷房のメリット、デメリットは以下の通りです。

【床冷房のメリット】

・蓄熱型による冷輻射
・深夜電力による安い光熱費

【床冷房のデメリット】

・頭寒足熱の逆、頭熱足寒、すなわち足元が冷えすぎることによる不快感
・床下結露の危険性

 

頭熱足寒対策のためには、サーキュレーターの設置が必要となってきます。

 

2階に床冷房ができれば、夏の空調問題って大きく改善できると思うのですよね。

冷気で冷やすのか、冷水で冷やすのか?

 

現時点では、冷水+デシカント換気の一条工務店さんのみが対応可能という状況です。

こちら、採用された方のお話を聞いていますので、またの機会に取り上げてみたいと思います。

 

HOUSEリサーチ運営事業部
いっしー(家の素人 勉強中)
家を建ててようやく家の基本中の基本を知る。
建築家の皆さまにご教授いただきながら、家について楽しく学んでいます。

 

※プロの皆さま、このコラムは家の素人が、建築家の皆さまに教えていただいたり、書籍等で勉強したりした内容を記載しております。
間違いや修正事項がございましたら、ぜひ、ご指摘いただければと思います。

 

 

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