家を建てたい人のための情報マガジン

家のメンテナンス、ちゃんと考えよう!8つのコスト、とっても大切です。




家を建てるって、楽しいですよね!

あれもしたい!これもしたい!と思っていると、どんどんお金も上がっていきます。

最後は、資金と借入と理想と現実との擦り合わせとなってきます。

 

さて、マイホームが建ちました!

頑張って、住宅ローンを払っていくぞ!!

となりますが、実は、住宅ローン以外にも大きなお金がかかってきます。

大きく分けると2種類です。

・固定資産税
・メンテナンス費

今回は、このメンテナンス費について考えてみます。

お金のかかることなので、ちょっとブルー入りますが、しっかり知識は入れておきましょう!

 

家を建てた後に必要なメンテナンス費用

1. 外壁

タイル貼り、窯業系サイディング、ガルバニウム(金属系サイディング)、塗り壁、吹き付け、等、様々なものがあります。
どの壁にしても、10~15年ほどでメンテナンスが必要です。
放置しておくと、雨漏りの大きな原因となってきます。
期間としては、タイル貼りやガルバニウムが比較的長いと言われています。
外壁で最も劣化しやすいのは、壁材と壁材の隙間を埋めているコーキングです。
必ず、紫外線で劣化してきますので、コーキングの補習は必要です。
壁を触って、白い粉が手につくようになると塗装のやり直しの時期です。
「チョーキング現象」といいまして、壁の顔料が粉化して出てくる現象です。
色合いも悪くなってきますし、何より、壁の防水性が落ちてきます。
外壁のメンテナンスの際には「足場」を組む必要があります。
この「足場」のレンタル料がけっこう高いのですよね。

 

2. 屋根

日本瓦、スレート瓦、ガルバニウム鋼板、セメント瓦等、こちらも様々なものがあります。
耐用年数は日本瓦が長く、スレート瓦が短いイメージがありますよね。
業者さんのお話では、スレート系は10年後に一度メンテナンスをしておけば、長く持つそうです。
耐用年数は一般的に、日本瓦は60年、スレート瓦20年、ガルバニウム鋼板30年、セメント瓦30年とのことです。
実は、瓦よりも、下にある防水シート(ルーフィング)の方が寿命が短いのですね。
だいたい15年~20年ぐらいです。
この防水シートが劣化すると、雨漏りの原因となります。
この説明がないケースが多いのですよね。
また、屋根の勾配でもメンテナンス期間が変わってきます。
緩やかな勾配屋根の場合、水が流れにくくなってきますので雨漏りのリスクは高まります。
屋上庭園等のフラット屋根(陸屋根)の場合は、一般の屋根より雨漏りリスクが高くなりますので、メンテナンスもしっかりと行う必要があります。

 

3. 太陽光発電装置

最近、太陽光パネルを設置した屋根をたくさん見ます。
電気の買取り価格は下がってきていますが、10年以降も少額ですが買い取ってもらえる仕組みができてきています。
さて、太陽光発電装置の維持にもコストがかかってきます。
最も早くやってくるのは、パワコンの交換です。
パワコンも電化製品です。
電化製品の寿命は約10年。
そのため、だいたい10年後ぐらいにパワコンの買い替えが必要になってきます。
コストはだいたい40万円ぐらいですが、未来はもっと安価なものが登場していると思います。
2017年4月の改正FIT法により、10kW未満の住宅用太陽光発電についても定期的な保守点検が義務付けられました。
初回は設置後1年目、その後は最低4年に1回のメンテナンスが必要です。(メンテを実施しないと罰則対象です。)
数万円の費用が必要となってきます。
将来的には、太陽光パネルの廃棄費用も考えておかなければなりません。
放置しておくと、金属劣化により落下物となる危険性もあります。

 

4. 壁紙

壁紙については、消耗品と考えた方がよいかもしれません。
汚れても、剥がれても、気にならない場合はコストはかかりません。
ただ、部屋の雰囲気がとても悪くなってきます。
張り替える場合には、それほど高いものではありませんので、模様替えを楽しんでみてください。

 

5. LED照明

白熱電球に比べて電気代が安いLED電球。
最近では、ほとんどLED電球になってしまっているのではないでしょうか?
ホームセンターでシーリングライトを見てみると、いつの間にかすべてLEDです。
このLED電球、LED自体はとても高寿命なのですが、LEDを光らせるための基盤の寿命があります。
こちらも電化製品ですので、寿命はだいたい10年未満と考えておくと良いかと思います。
壊れる時には、時期が合うため、一気に壊れる可能性があります。
LEDはユニット毎の交換となるケースが多く、電球や蛍光灯と比べて、交換コストは大きくなります。

 

6. 24時間空調

現在の家では、VOC(揮発性有機化合物)によるシックハウス対策のため、24時間換気が義務付けられています。
住宅の換気システムの大半は、第1種換気または第3種換気です。

第3種換気は、いわゆる「換気扇」ですので、きちんと清掃していれば、メンテナンス費用はほとんどかかりません。
交換する場合も安価です。

第1種換気は、空気の出入の両方を機械で行っています。
この機械が壊れた際には、かなり大きなコストが必要です。
また、家中に換気のためのダクトが張り巡らされていますが、このダクト内の清掃コストも必要でしょう。

長年の生活で、ダクト内にほこりやダニ等が溜まってしまうと、それこそ換気のために空気が汚れてしまうということになってきます。
普段の定期的なフィルター交換を怠ってはいけません。
フィルターコストも、それなりに必要です。

どうすれば快適?空調問題をマニアックに考えてみました。空調って難しい!!

 

7. 家電

新居の際に、多くの方は電化製品を買い換えることでしょう。
先にも書きましたが、電化製品の寿命は約10年。
何台もあるエアコンをはじめ、冷蔵庫、テレビ、洗濯機と、こちらも故障する時期が重なってきます。
なぜか、長期保証の5年を過ぎたあたりから故障し始めてくるのも不思議(笑)
(昔、ソニータイマーという都市伝説もありましたね)
ただ、古いエアコンや冷蔵庫やテレビの場合、買い替えにより使用電気量が大幅に削減する事ができる場合もあります。
ちなみに我が家の場合、買い替えにより、冷蔵庫の電気代が半分以下になりました。

 

8. 火災保険・地震保険

昔は、火災保険は家を買った際に一括して払う時代がありました。
いくつかの大きな災害のため、現在は、火災保険は長い期間入ることができなくなっています。
火災保険の期間は最大で10年間
→2022年10月の改定で最長5年になりました。
地震保険の期間は最大で5年間です。
家を購入した際に払った火災保険・地震保険の料金を覚えていますか?
同じ金額の支払いが10年毎5年毎にやってきます。
また、その間の5年毎に地震保険のみの支払いがやってきます。

 

ということで、家を維持するためには、様々なコストがかかってきます。

賃貸時代は、7.の家電代を除くと、すべて大家さんが負担してくれていたのですよね。

自分の家を持つということは、自分のお金でメンテナンスをしていかなければなりません。

自動車は「車検」という仕組みが2年に1回ありますので、安心して長く乗ることができます。
家に関しては、10年単位で考えるとよいかと思います。

メンテナンス費用の目安は、こちらの記事をご参考くださいね。

家賃がもったいないから家を買おう!という方。ちょっと読んでみてくださいね。

 

 

家のメンテナンスに関しては、こちらの記事もご参考ください。

 

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