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エアコン計画における3つの検討ポイント~家建ててからでは遅いのです~(夏編)




今年の夏も暑いですよね!

エアコンなしでは、家の中でも熱中症になってしまいます。

なんでも、統計では、熱中症になった方の半数以上は屋内での発症なのだとか。

昨年の我が家では、このようなエアコンの使い方を行っていましたが、
我が家の「夏」のエアコン対策。結論出ました!

今年は、

・1階のLDKのエアコン(20帖用)は就寝前の在室時のみドライ、日中の不在時と就寝時はオフ
・2階の1室のエアコン(6~8帖用)をずっとドライ

という方法で乗り切っております。

昨年との電気代の違いが楽しみです♪

 

さてさて、

今回のテーマは「エアコン計画」

家の設計段階でのみ、きちんと考えることができます。

エアコン計画における3つの検討ポイントをまとめました。


ダイキン AN36WSS-M ウォルナットブラウン risora

 

検討ポイント1. 設置場所

室内のどこにアエコンの室内機を設置するのか?

こんな当たり前のことを、きちんと考えるのって、実はけっこう難しいのです。

#後悔ポイント でも、失敗例がたくさん出てきます。

・風の吹き出す方向

これが生活し始めてから、とても重要になってきます。

エアコンの風って、直接当たり続けるのは不快なのですよね。

・ダイニングテーブルに直接風が当たる
・リビングソファに直接風が当たる
・ベッドで顔に直接風が当たる
・勉強机に直接風が当たる

などなど。

当たり続けると、手足が冷たくなって、体調を崩すことも。

そんなの、風の方向を変えれば済むよね?という方

誰かは快適になっても、誰かが不快になったりするので、これもなかなか難しいのです。

特に子ども部屋など、ベッド、机、クローゼットの隙間にアエコンが設置されますので、どこかに風が当たります。

エアコンの大きさや、壁補強の問題から、思った以上に低い位置にエアコンの風の吹き出し口が来ることも。

設置する家具、エアコンを決めてから、間取りに組み込んでいくことをお薦めします!

 

検討ポイント2. 室外機の場所

室外機の場所って、建物の裏面でいいのでは?

と思われるかもしれませんが、全館空調を行っていない限り、おそらく「全部屋」にエアコンを設置するのではないかと思います。

私の幼少時代から考えると、とんでもなく贅沢な世の中になりました(笑)

 

全部屋にエアコンを設置するとなると、同じ数の室外機を配置しなければなりません。

この室外機をすべて、建物の裏面に持っていくと、配管の長さがものすごいことに。見た目も悪いですよね。

 

建物の側面に持ってくると、建物と壁の距離が短い場合、通りにくい状況になってきます。

また、室外機と壁の距離が近いと、室外機周辺に熱がこもるため、冷房効果が弱まることも。

室外機の前に、花壇や木などがあると、植物を傷めてしまいますので、外構デザインとの検討も必要です。

 

建物の表面に設置するのが、室外機の排熱効率としては良いのですが、建物の外観デザインを壊してしまいます。

南側に室外機を設置すると、夏は太陽光で室外機が熱をもってしまうことも。

ヒートポンプによる熱交換ですので、夏は室外機周辺の空気は、できるだけ涼しいほうが良いのです。
(逆に冬は、室外機周辺の空気が暖かい方が良いです。)

太陽光対策では、簡易なアルミフィルムのカバーで反射させるのも一つの方法ですが、デザインがなんとかなりませんかねぇ(汗)

エアコン室外機カバー 遮熱保護 アルミフィルム製

 

室外機カバーで、完全に隠すという方法もあります。

アイリスプラザ 室外機カバー アルミ製 エアコン室外機カバー ASC-DB ダークブラウン 奥行38×高さ73×幅90cm

アルミ製、木製がありますが、うーん、これも人により許容範囲が分かれるかもしれません。

また、できれば2階のエアコンの室外機も、できれば1階に設置しましょう。
屋根の上に設置すると、故障したときに大変ですし、台風等の災害時のリスクにもなります。

ベランダに設置する場合は、ベランダの縦幅をしっかり取っておかないと、狭くなるし、熱は籠もるし、大変です。

 

検討ポイント3. 配管方法

エアコン本体から室外機への配管のことです。

一般的には、直接または化粧カバーを介して配管していきます。

化粧カバーはカラーバリエーションが豊富ですので、外壁の色にあったものを選ぶと目立ちにくくなります。

パナソニック エアコン配管化粧カバー DAS080W

 

家の外壁にエアコンの配管が見えるのは嫌だ!

という方には「隠蔽配管」という方法もあります。

これは、壁や天井の中に配管を埋め込んで、見えないようにする設置方法です。

建物の外壁の景観が損なわれませんので、イメージ通りの外観となります。

ただし・・・ですが、個人的には隠蔽配管はお奨めしません。

お奨めしない理由としては

・コストアップ
・設置できないエアコンもある
・水漏れ、トラブル時に原因がわかりにくく、修理代も高くなりやすい
・10年後のエアコンの買換え時にとても困る

です。

だって、壁の中に配管してますからねぇ・・・。

 

ということで、エアコン計画における3つの検討ポイントでした。

家を建ててしまってからでは、対応はかなり難しいので、家の計画時にしっかりと検討してくださいね。

後から対応(場所移動)では、配管やり直し、壁はエアコン穴が増える、コンセント追加工事等、いろいろ大変ですよ。

 

こちらの記事もご参考ください。

↓↓↓

みんなどうしてる?エアコンの「室外機」のちょっとした不満と解決方法

 

HOUSEリサーチ運営事業部
いっしー
家を建てることで、様々な家の基本知識を学ぶ。
数多くの注文住宅を内見し、住宅系の書籍は大半を読破。
宅建士まで受験。
住宅会社・設計事務所の皆さまにご教授いただきながら、家について楽しく学んでいます。

 

HOUSEリサーチ 新築住宅情報センター
※プロの皆さま、このコラムは家の素人が、建築家の皆さまに教えていただいたり、書籍等で勉強したりした内容を記載しております。
間違いや修正事項がございましたら、ぜひ、ご指摘いただければと思います。

 




 

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