ホームページや住宅雑誌などに掲載されている住宅写真を見ていて、ちょっと違和感を感じることってありませんか?
そうなのです。「モノ」があまりにもないのですよね。
それもそのはず!
まだ引渡し前のお家が多く、サンプル家具を持ち込んで撮影しているのですよね。
だからこそ、シンプルでオシャレになるのですが、施主さんが思われている「家」とはちょっと違うはず。
instagramの家アカウントを見ていてもよくわかります。
家という「ハコモノ」に、お気に入りの「家具」や「インテリア」が入って、施主さん好みの家になっていきます。
今回はそんな「家具」の中でも、
LDKを彩る主要アイテム「ダイニングテーブル」
についてです。
家族団欒の場でもありますし、食事の場でもありますし、キッチンから見える景色で重要なアイテムでもあります。
いや~、どのダイニングテーブルにするのか、本当に悩みますよね。
MasterWallさんのワイルドウッド シック41のダイニングテーブルなんか憧れます!
MasterWal(マスターウォール)さんの家具。ワイルドウッド、カッコいい!
さて、「無垢材」のお気に入りのダイニングテーブルを購入する際に、必ず!と言ってよいほど、「悩み」が発生します。
それは
天板を「オイル仕上げ」にするのか?
それとも「ウレタン塗装」するのか?
という悩みです。
順番に解説していきますね。
「オイル仕上げ」
せっかく、無垢材のテーブルを買うのでしたら、素材の質感そのものを楽しみたいですよね。
オイル仕上げにすると、オイルが木材に浸透し、木目の美しさや、手触りをを堪能することができます。最大のメリットですね。
木が呼吸をし続けますので、少しずつ木が変化してくことも楽しめます。(経年変化といいます)
半面、大きなデメリットもあります。
それは
「濡れたコップを置けない!」
ということです。
水が木に浸み込んでしまいますので、「輪ジミ」というシミができてしまいます。
輪ジミってどんなもの?という方には、ものすごくわかりやすいサイトがありましたので、こちらをご参照ください。
(Simple & Standardさんのブログ)
水がついたら、すぐに拭く習慣をつけなければなりません。
夏にお客さんに冷たい飲み物なんかを出した日には、なかなか、ドキドキです。
お子さんが、コップのジュースをひっくり返した際などは、顔が引き攣ります(汗)
時間が経つにつれ、オイル塗装の効果が少しずつ落ちていきますので、年1~2回ほど、オイルを塗ってメンテナンスをしていかなければなりません。
オイルを塗った後は、半日から1日ほどは乾燥させなければなりません。
このメンテナンスそのものが、オイル仕上げのテーブルを選ぶ楽しみの一つではありますが、マメではない性格の方には苦痛になってくるかもしれません。
(これ、ウッドデッキも同じなのですよね。)
メンテナンスをしっかりとしていると、年数が経つごとに独特の風合いや質感に変化(経年変化)してきて、更に愛着が増してきます。
メリットはもう一つあります。
それは、シミや傷がついても、補修がしやすいということです。
ちょっとしたシミや汚れでしたら、少しペーパーやすりをかけることで消えてしまいます。
無垢材の傷や凹みは、程度によりますが、水とタオルとアイロンがあれば、ある程度、修復出来ちゃいます。
(これは、無垢の床材でも同じです。)
「ウレタン塗装」
テーブル表面をウレタン樹脂で塗装する仕上げです。
メリットはなんといっても
「濡れたコップを置いて大丈夫!」
ということですね。
お子さんがコップをひっくり返しても、まったく大丈夫!
毎日、遠慮せずにどんどん拭けますので安心です。
デメリットは、やはり「無垢材の意味があるの?」という疑問との戦いです。
ダイニングテーブルって、ちょっと良いものを選びますので、木の風合いそのものを楽しみたい場合は、なんとなく不満が残ります。
もう一つのデメリットは、思ったより傷がつきやすい!傷がつくと目立つ!ということでしょうか。
例えば、お子さんが紙にボールペンでお絵かきしていると、テーブルにもその跡が傷として残ってしまうことが多々あります。
ちょっと重たい食器を、テーブルに落としたりしても、傷がつきます。
ウレタン塗装にできた傷の修復は、かなり難しいです。
そのため、水には強いですが、傷は目立つ!ということを覚えておいてください。
さて、傷に関して、2つほどお奨め情報です!
日常生活を送っていると、なんだかんだで、テーブルにも床にも「傷」がつきます。
はい。めちゃくちゃ「傷」がつきます!
そんな時に、お奨めなのがウッドマーカーペンです。
家具補修マーカー 木製品キズ補修 8色入り 16本セット 削りキット
近所のホームセンターに単色で売っていますので、ご自宅の家具と床に合った色を持っておくと良いです。
傷が気になったら、すぐに色塗り。
コツは、「木目と同じ方向」にペンで色を塗ったら、布等でさっと馴染ませること。
これを何回か繰り返していると、目立ちにくくなります。
やっていると、段々と上手くなっていきます。
不思議なもので、目立ちにくくなると、傷のことを忘れていきます。
「テーブルマット」
もう一つは、賛否両論があるかと思いますが
「テーブルマット」を敷くことです。
ダイニングテーブルを購入して、特に「ウレタン塗装」を選ばれた場合、家具屋さんからは「必ず」といってよいほど提案されます。
ちょっと値段が高いのですが、最近の「テーブルマット」は素晴らしく
・くっつきにくい
・透明感がある
・印刷物のインクが転写されない
など、様々なメリットがあります。
(決して、ホームセンター等で販売している、廉価な透明なテーブルクロスは買ってはいけません。)
「せっかく無垢材のテーブルなのに、マットを敷いてどうするの??」
いっしー宅の場合(ウレタン塗装)、奥さまの大反対で当初は購入しなかったのですが、
やはり、様々な傷がついてくるにあたり、結局のところ、購入することになりました。
結果は、大正解でした!!
テーブルマットは「使わない」ことはいつでもできますが、テーブルにできた傷は治りません。
個人的には、購入して、しばらく無垢材を楽しんだら、テーブルマットを敷くことをお薦めします。
来客がある場合なんかは、その時だけ、テーブルマットを外してしまえば良いと思います。
テーブルマットを敷くと、テーブルにできた傷そのものが目立たなくなってしまいますので、使い込んでいるダイニングテーブルにもお奨めです!
ただ、一つ注意点というか、アドバイスがあります。
家具屋さんで勧めてくださるテーブルマット、ニトリさんで販売しているテーブルマット(良い商品です)なんかは
すべて、厚みが「2mm」なのですよね。
とても良い商品なのですが
・ちょっと安っぽい
・滑りやすい
という点が否めません。
そこでお薦めなのが、厚み「3mm」のテーブルマットです。
テーブルマット匠(たくみ) 角型(3mm厚)150×120cmまで 日本製
なかなか店頭で販売していないのですが、楽天で見つけて、いっしー宅では購入しています。
・ガラス天板っぽくなり、高級感がある
・厚みと重さがあるので、少し滑りにくくなる
という点でかなりお薦めです!
(1mm単位でオーダー発注できます。)
新しい家に、新しい家具!
皆さんの家では、どのようなダイニングテーブルを選ばれましたか?
家も、家具も、これから長い長いお付き合いとなります。
大切に使っていきましょう!
いっしー
家を建てることで、様々な家の基本知識を学ぶ。
数多くの注文住宅を内見し、住宅系の書籍は大半を読破。
宅建士まで受験。
住宅会社・設計事務所の皆さまにご教授いただきながら、家について楽しく学んでいます。
HOUSEリサーチ 新築住宅情報センター
※プロの皆さま、このコラムは家の素人が、建築家の皆さまに教えていただいたり、書籍等で勉強したりした内容を記載しております。
間違いや修正事項がございましたら、ぜひ、ご指摘いただければと思います。
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