家を建てたい人のための情報マガジン

素敵な家の写真をたくさん見ていると、本当に憧れますよね♪

吹き抜け空間、梁見せ天井、開放的な一面の大きな窓。

見ていて、うっとりとしてしまいます。

 

今回の記事は、そんな憧れに、ちょっとだけ水を差してしまうのですが、

「掃除」について考えてみたいと思います。

まぁ、メリット・デメリットのうちの、デメリットの一部を抜き出した記事ですので、ご了承くださいませ。

 

1.  大きな吹き抜け空間のシーリングファン の「掃除」

大きな吹き抜けを作った場合、室内の温度を一定にするためには、シーリングファンが欠かせません。


オーデリック シーリングファン(LED25W・電球色) SH9080LDR

特に、夏と冬には大活躍してくれます。

このシーリングファンなのですが、時々、どうやって掃除するのだろう???という位置に設置されている場合があります。

室内で人が生活をすると、必ず「埃」が舞います。

この埃が、結構、シーリングファンの上に積もっていくのですよね。

扇風機ですら、ひと夏掃除をしなければ、プロペラは埃だらけです。

すると、風を送ると同時に、埃も撒き散らす形になってしまいます。

柄の長いフローリングワイパーやハタキ等で、2階から届くのかどうか、設計時に確認が必要です。

 

2. 大きな吹き抜け空間の吹き抜け照明 の「掃除」

豪邸になるほど、素晴らしい照明器具がつけられていますよね。

吹き抜け空間は、基本的には吊り照明となるかと思います。

先の理由と同様、照明器具の上にももちろん埃が溜まってきます。

大きな吹き抜け空間の場合、どうやって掃除をするのかを考えなければなりません。

最近は、ほぼLED電球となったため、発熱による火災の心配は減りましたが、

それでも掃除をしていなければ、照明器具の明るさは2~4割ほど低下するそうです。

また、LED電球といえど、いつか電球の寿命が来ます。

室内に脚立を立てようと思っても、業者さんが持つ4m級の脚立が必要ですので、交換コストが大きくなってきます。

照明器具そのものの交換の際も同様です。

 

3. 吹き抜け空間の2階窓 の「掃除」

これまた吹き抜け空間なのですが、明かり取りのために、2階部分に窓を設置するケースが多いかと思います。

開閉窓の場合もあれば、FIX窓の場合もありますよね。

窓の下には地板がありますが、この部分に埃が溜まります。

階段等から手が届く位置ならば、拭き掃除で良いのですが、そうでない場合は、長い柄のフローリングワイパーやハタキ等で、埃を撒き散らす形になってしまいます。

これは、先のシーリングファンや照明器具の掃除の際も同様ですね。

また、生活をしていると窓そのものに埃がついてきます。

窓を拭こうと思っても手が届かなければ、もしかすると、一生、吹き抜け空間の窓拭きをすることがないのかもしれません。


アズマ ガラスワイパー ジャンボ4.6m

 

4. 梁見せ天井の梁 の「掃除」

梁見せ天井って、本当にかっこいいですよね!

この見せるための梁ですが、大きく分類すると、

・木材をそのまま使っているもの(構造用の梁)
・化粧梁のように「木目調」になっているもの(飾りの見せ梁)

と分かれます。

前者のように、木のまま梁を見せると、省令準耐火構造が難しくなる、すなわち火災保険料が少し高くなってしまいます。
そのため、後者のように、防火のため木目調の化粧梁を使うことも少なくありません。

 

また、もう一つ大きく分類すると、

・梁が天井と接しているもの

(サーファーが楽しむ家)

・梁が天井から浮いているもの

(WOOD×STEEL)

とわかれます。

後者の梁が天井から浮いている場合は、やはり梁の上に埃がどんどん溜まってきます。

特に吹き抜けゾーンに梁がある場合、2階から埃がたまった状態が丸見えになってしまいます。

以前、おしゃれな知人の家の2階に上がった際に、梁の上に長年に渡って積もった埃を見たときには、ちょっとショックを受けました(泣)

掃除の際に大量の埃が降ってくることにもなりますので、こまめな掃除が欠かせません。

 

5. スケルトン階段下のテーブル等 の「掃除」

リビング階段を設置される場合、最近はスケルトン階段を設置するケースが増えてきましたよね。

(市坪の家)

すっきりデザインで、本当におしゃれです!

※スケルトン階段とは、蹴込み板がなく、階段の先が見通せる階段のこと。オープン階段、シースルー階段とも。

どんな階段もそうなのですが、なぜか階段には埃がよく溜まります。

スケルトン階段は、蹴込み板がないため、階段後ろにどんどん埃が落ちていきます。

よくモデルハウスや引渡し前の見学会で、スケルトン階段下に、ダイニングテーブルを置いたり、ミニ書斎のようにテーブルを置いているケースを見かけます。

写真的にはおしゃれで素敵なのですが、実は階段を登り降りする度に、頭から埃が降ってきます。

そのため、スケルトン階段の下には、テーブル等を置くことはお勧めしません。

特にダイニングテーブルは食事の場所ですので注意しましょう。

また、掃除する際にも、埃が舞いますので、掃除の順番は間違えないようにすることが大切です。

 

6.ベランダ、バルコニー の「掃除」

↓↓↓ベランダとバルコニーの違いについてはこちら(気になる方)

「ベランダ」と「バルコニー」って違うの???

いずれにしろ「屋外」にありますので、雨風で汚れていきますし、雨宿りの鳥がフンをしていきますし、土埃も溜まってきます。

そこで欲しいのは「水栓」です!

ベランダ・バルコニーはメンテナンスをしていないと、後々、雨漏りの大きな要因ポイントになりますで、雨漏り対策として、水栓の設置を嫌がられるケースもあります。

ただ、やっぱりあると便利!

水栓が設置できない場合は、外構工事の際に、庭の水栓の設置場所を考えて、ホースを2階に上げやすい位置に設置するのがポイントです。


タカギ ホースリール タフブラウン 20m

水栓を2階にホースが上げやすい位置に設置すると、ベランダ・バルコニーの掃除が本当に楽になります。

 

 

まだまだポイントはありますが、家の設計の際に、住み始めた後の「掃除」のことを考えておくと、後々本当に助かります。

コンセントの場所は、しっかり考えられると思いますが、掃除方法もしっかり考えてみましょう!

 

 

HOUSEリサーチ運営事業部
いっしー
家を建てることで、様々な家の基本知識を学ぶ。
数多くの注文住宅を内見し、住宅系の書籍は大半を読破。
宅建士まで受験。
住宅会社・設計事務所の皆さまにご教授いただきながら、家について楽しく学んでいます。

 

HOUSEリサーチ 新築住宅情報センター
※プロの皆さま、このコラムは家の素人が、建築家の皆さまに教えていただいたり、書籍等で勉強したりした内容を記載しております。
間違いや修正事項がございましたら、ぜひ、ご指摘いただければと思います。

 

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