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電力自由化!買電先だけでなく売電先を考えよう!(卒FIT住宅の電気買取り価格)太陽光発電設置の方は必読です。




電気の2019年問題 をご存知でしょうか?

2019年は、住宅用太陽光発電の電力固定価格買取制度(FIT)の買取期間10年終了を迎える年です。
2019年11月以降、順次、買取終了となってきます。
2019年に買取終了となる家「卒FIT住宅」は、約54万棟とされています。

2020年の「卒FIT住宅」は、約20万棟とされています。

 

本来ならば、住宅用の場合は10年以上は買取りの必要性はありません。
すなわち、太陽光発電した電気は「無料」で電線に返されていくことになるのですね。

ただ、電力の自由化に伴い様々な会社が「電気の仕入れ」を行っています。
特に新電力会社は、発電力がないため、この仕入れが欠かせません。

そこで、まずは、各発電方法の発電コストの一覧(2016年)を見てみましょう!

 www.ene100.jp
【9-4-6】1kWhあたりの発電コスト|エネ百科|きみと未来と。
https://www.ene100.jp/zumen/9-4-6
石炭火力やLNG火力のコストは、CO₂対策費用や燃料費上昇を加味するとコスト高になる。 また、風力、太陽光は、系統安定化などの課題がありコスト高になる。 原子力発電...

原子力発電 10.3円~/kWh
石炭火力発電 12.9円/kWh
LNG火力発電 13.4/kWh
陸上風力発電 13.6~21.5/kWh
水力発電 11.0/kWh
バイオマス発電 29.7/kWh

となっております。

 

この発電コスト以下で「電気の仕入れ」が行えるのであれば、ビジネスチャンスです!

仕入れが安くなれば、その分、電気を安く売ることができ、電力の自由化時代を戦っていけます。

そのため「卒FIT住宅」の電力買取の争奪戦が始まるのですよね!

我々、一般家庭にとっては、嬉しい状況です♪

それでは、10年以降はいくらで電気を買ってもらえるのでしょうか?

各企業の電力買取価格 を高い順に並べてみます。

積水化学工業 12円/kWh(蓄電池付き)
積水ハウス 11円/kWh
スマートテック 10円/kWh
積水化学工業 9円/kWh
昭和シェル石油 8.5円/kWh(九州エリアを除く)
関西電力 8円/kWh
北陸電力 8円/kWh
中部電力 8円/kWh
昭和シェル石油 7.5円/kWh(九州エリア)
四国電力 7円/kWh
サニックス 7円/kWh
静岡ガス 7円/kWh
looop電気 6円/kWh

北海道電力 未発表(2019年5月時点)
東北電力 未発表(2019年5月時点)
九州電力 未発表(2019年5月時点)
沖縄電力 未発表(2019年5月時点)
NTTスマイルエナジー 未発表(2019年5月時点)

現在主力の石炭火力発電の発電コストが12.9円/kWhですので、これを下回る形ですね。

積水化学工業の買取価格が12円/kWhと最高ですが、これは蓄電池の設置が求められます。

この機会に、蓄電池販売・設置というビジネスチャンスも生まれてくるということですね。

 

「卒FIT住宅」の電力買取と共に、この「蓄電池」の販売・設置も、今後急速に広がってくると思います。

まだまだ蓄電池のコストは高いため、コスト回収に20年ぐらいかかってしまいますが、今後、急速に進化し、低価格化してくると思われます。

まぁ、数が売れれば安くなっていくのですよね。

 

蓄電池についてはこちらをご参考ください。

太陽光発電ってお得なの?私もわからなかったので勉強してみました!

 

電力自由化時代

これからは、

電気をどこから買うのか?

にプラスして、

電気をどこに売るのか?

という思考が必要になってきますね。

 

ちなみに、

電気を買う電力会社と、電気を売る電力会社は、違う会社で大丈夫です!

なので、買う価格、売る価格、それぞれをじっくり比較して、お得な会社を選んでいきましょう!

おそらくですが、

電気契約を締結するのであれば、「卒FIT住宅」電気を高く買います!

というサービスも増えてくると思います。

なんか、様々なものとセットで売られている携帯電話の契約のようですね(笑)

 

最後に

「卒FIT住宅」の電気を買い取ってもらうと、年間いくらになるの?

というお話。

買取り価格を、多くの電力会社が採用している8円/kWhとして、超おおざっぱに計算してみます。

 

太陽光パネル1kWあたり年間1,000kWhの発電ですので、

1kwあたり、1,000kWh×8円/kWh = 8,000円!!

 

えっ、1kwあたり、たったの年間8,000円???

と思うかもしれませんが、

太陽光パネルを4kW載せている場合、年間32,000円

太陽光パネルを6kW載せている場合、年間54,000円

太陽光パネルを8kW載せている場合、年間64,000円

となりますので、まぁ、少し家計に役立ちます。

 

これにプラスして、電力の自家消費は続きますので、こちらは平均月4,000円ぐらいですので、年間48,000円の節約になります。

太陽光パネルを6kw以上載せておけば、合計すると、11年目以降も年間10万円以上になるかなという計算です。

しっかり貯めれば、10年間で100万円になりますね♪

 

住宅用太陽光発電の大きな課題は11年目以降でしたが、「卒FIT住宅」の電力買取が仕組み化されましたので、ひとまず安心です。

あっ、20年目もパワコンの買換えは必要になりますので、しっかり貯めておきましょう!

 

HOUSEリサーチ運営事業部
いっしー(家の素人 勉強中)
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建築家の皆さまにご教授いただきながら、家について楽しく学んでいます。

 

HOUSEリサーチ 新築住宅情報センター

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間違いや修正事項がございましたら、ぜひ、ご指摘いただければと思います。

 




 

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