「スマートハウス」とか「スマートホーム」という言葉をよく聞くようになってきました。
実はこの2つの言葉は、意味が違うのですよね。
wikipediaを見てみますと、
「スマートハウス」
1980年代にアメリカで提唱された住宅の概念で、家電や設備機器を情報化配線等で接続し最適制御を行うことで、生活者のニーズに応じた様々なサービスを提供しようとするもの。
2010年代に入って、アメリカのスマートグリッドの取り組みをきっかけとした、地域や家庭内のエネルギーを最適制御する住宅として再注目されている。
家庭内エネルギー管理システムのHEMS(ヘムス・Home Energy Management System)の設置や、電気自動車のバッテリーを夜間に利用しよう!という取組みがわかりやすい例ですね。
パナソニック(Panasonic)スマートHEMS AiSEGアイセグ2(7型モニター機能付)MKN713
「スマートホーム」
IoT(モノのインターネット)やAIなどの技術を駆使して、住む人にとってより安全・安心で快適な暮らしを実現する住宅のこと。
最近では、amazon echo等による、家電製品のコントロールがわかりやすい例ですね。
(注:この製品だけでは家電操作はできません。後述。)
Echo (エコー) 第2世代 – スマートスピーカー with Alexa、サンドストーン
今回は「スマートホーム」に関係するIoT(モノのインターネット)のお話です。
最近の家電のCMを見ていると、とにかくIoTに絡めたものが多くなってきていますね。
家電が高性能化しすぎてしまいましたので、新しい取組みは新分野のIoTという訳ですね。
では、IoT家電を導入すると、いったい何ができるのでしょうか?
例を挙げてみます。
【照明】
・スマホを使って、外出先から照明のON、OFF、調光調色
・amazon echo等を使って声かけで照明のON、OFF、調光調色
【音楽・テレビ】
・スマホやamazon echoを使って、音楽をかける、テレビをつける、チャンネルを変える
【鍵】
・スマホを使って、外出先から玄関の鍵の確認、鍵の開閉
【空調】
・スマホを使って、外出先からエアコンのON、OFF、温度調整
・amazon echo等を使って声かけでエアコンのON、OFF、温度調整
【洗濯機】
・スマホを使って、外出先から洗濯機を動かす
【お風呂】
・スマホを使って、外出先から湯張りをする
【レンジ・オーブン】
・インターネット経由で新しいレシピ対応の設定が増える
【掃除機】
・スマホを使って、外出先からルンバ等のお掃除ロボットを動かす
こんな感じでしょうか?
うーん・・・・・・今ひとつ(汗)
現在の家電はリモコンで電源のタイマーON・OFFが設定できますので、外出先からというのはなかなか普及しないかもしれません。
照明に関しては、ポーチの外灯や玄関はセンサーONの照明をつけておけば、帰ってくる度に温かく出迎えてくれますし。
↑
(世のお父さん、玄関ポーチと玄関のセンサー照明は、ほんとお奨めです!)
amazon echo等の性能が上がっていけば、「おーいお茶!」のレベルで、テレビのチャンネルを変えたり、エアコンの温度設定をする人が増えるかもしれません。
(怠け者製造機ですね(笑))
「お風呂わかして!」のレベルで、お風呂が自動的に沸くというのもいいのかもしれませんが、浴槽の栓をして、浴槽の蓋を締めなければなりませんよね。
そのうちに、浴槽の栓に関してはIoTの商品が出てきそうですね。
(ますます怠け者製造機ですね(笑))
逆に、IoTのデメリットを考えてみましょう。
◎家にインターネットを引かなければならない
そもそもIoTって、自宅にインターネット回線を引いておかなければ意味がありません。
毎回、スマホをデザリングモードにしておくのなら可能かもしれませんが。
◎ネット接続しているので、遠隔操作で家電を操作されるリスクがある
私が遠隔操作でイタズラをするとすると、
・テレビを見ている時間帯に、ひたすらチャンネルを変える
・夏場にエアコンの暖房をフルパワー
・冬場にエアコンの冷房をフルパワー
・夏場に冷蔵庫の温度をぬくぬく最大に
・冬場に冷蔵庫の温度をキンキンに冷やす
・深夜帯にテレビをつけて音量フルパワー
・ひたすら照明をチカチカ
こんな感じでしょうか?
我ながら子どもじみたことしかできず、お恥ずかしい限りです・・・
◎IoT対応の家電を購入しなければならない
すべての家電を買い替えるとなると、なかなかなお値段になってしまいますね。
ただ、次の買い替え時には、すべての家電がIoT対応している可能性があります。
なのですが!
実は、今ある家電を簡単にIoT家電に変身させてしまう方法があるのです!!
方法は大きく分けて2種類。
1.コンセントをIoT化
「WIFIスマートプラグ」と呼ばれるコンセントをつけると、あっという間にスマート家電に早変わりします!
専用アプリを使って、「WIFIスマートプラグ」に繋いでいる家電をコントロールできます。
ただし、コンセント経由ですので、基本的にON・OFF機能のみとなります。(タイマー機能あり)
TP-Link WiFiスマートプラグ 2個セット 遠隔操作 Echo シリーズ Googleホーム対応 音声コントロール ハブ不要 3年保証 HS105P2
2.リモコンをIoT対応のものに変更
「スマート家電コントローラ」と呼ばれるリモコンを設置します。
「スマート家電コントローラ」は赤外線リモコンのため、様々な家電を登録する事で、赤外線が届く範囲の家電をすべてコントロールする事ができます。
ネット→WiFi→スマート家電コントローラ→赤外線
赤外線ですので、通常のリモコンと同じ様々な操作を行うことが可能です。
ラトックシステム スマート家電コントローラ スマホで家電コントロール [Works with Alexa認定製品] RS-WFIREX3
ということで、
未来の「スマートハウス」は、様々な機能がついてくると思いますが、現時点では、まだシンプルな機能のものばかりです。
だからこそ、簡単に「スマートハウス」を楽しむ事が可能です。
「WIFIスマートプラグ」や「スマート家電コントローラ」なんか、本当に安いです。
皆さんも、ぜひ、楽しんでみてくださいね!
いっしー(家の素人 勉強中)
家を建ててようやく家の基本中の基本を知る。
建築家の皆さまにご教授いただきながら、家について楽しく学んでいます。
HOUSEリサーチ 新築住宅情報センター
※プロの皆さま、このコラムは家の素人が、建築家の皆さまに教えていただいたり、書籍等で勉強したりした内容を記載しております。
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