家を建てたい人のための情報マガジン

ペアローンって何?

まずは、ペアローンから。
ペアローンとは、家を建てる際に、夫婦や親子でお金を分け合って借りることを言います。
今回のコラムでは、夫婦のペアローンを前提にお話をしていきます。

例えば、4000万円で家を建てる際に

夫 2000万円の住宅ローン
妻 2000万円の住宅ローン

夫 3000万円の住宅ローン
妻 1000万円の住宅ローン

という具合に、夫婦それぞれが住宅ローンを借りて家を建てるケースです。
(家土地の登記割合の検討が必要です)

夫婦共働きが前提となりますが、住宅ローン控除が夫と妻でそれぞれ使えることで減税となったり、借り入れ金額を大きくできるので理想の家に近づける、というメリットがあります。

 

これまでの団体信用生命保険(団信)のデメリット

ペアローンのデメリットは今回は語りませんが、デメリットの一つとして、住宅ローン返済中に、夫や妻が死亡してしまうことがありました。

住宅ローンを借りる際、大半のケースでは団体信用生命保険に加入します。
例えば、夫が住宅ローンを借りて、返済中に死亡してしまった場合、残された家族は、それ以降の住宅ローンの返済が免除となります。
住宅ローンの返済が終了するとともに、免除された残債に対して、相続税や贈与税が課税されないことが大きな魅力です。

ペアローンの場合、夫と妻が「それぞれ」別契約で住宅ローンを借りているため、例えば夫が死亡した場合、夫の住宅ローンの残債は免除されますが、妻の住宅ローンは継続していきます。

これがペアローンの大きなデメリットでした。

 

新しいペアローン団信(ペア連生団信)

この問題を解決すべく、2024年から登場してきたのがペアローン団信(ペア連生団信)です!

金利上乗せ0.2%程度の保険料で、ペアローン団信(ペア連生団信)に入ることができます。

メリットはわかりやすく1つ!

ペアローンで、例えば夫が死亡した場合、

夫も妻も住宅ローンが終了する!

ということです。

これは本当に安心ですね。

ペアローンを組む場合は、絶対に入るべき団体信用生命保険だと思います。

※通常の団信と同じく、特約(オプション)で、がん保障や全疾病保障などもあります。

 

ペアローン団信(ペア連生団信)のデメリット

デメリットも書いておきます!
(ペアローンのデメリットは今回は省きます)

1.夫婦共に連帯保証人にならないといけない

これは通常の団信も同じですが、ペアローンの多くの場合、夫婦がそれぞれ相手の連帯保証人にならなければなりません。
ペアローン団信の場合は、相互の連帯保証が必須化されています。(この記事を書いた時点でのペアローン団信の場合)

わかりやすい事例では、夫婦の一方の収入がなくなった場合でも、お互いに返済義務があり、返済し続けないといけないということです。

2.無税ではない

通常の団信の場合は、収入ではなく残債の免除のため、税金がかかりません。

ペアローン団信の場合、保険金が支払われるという仕組みのため、

ローン免除された金額が「一次所得」と見なされ、所得税の課税対象となる場合があります。

新しい保険のため、地域によったり、加入するペアローン団信の種類により、税務署の見解が変わってきます。
ペアローン団信に加入する前に、税務署に確認することがお勧めです。

可能性としては、死亡した相手側の課税について、どう解釈するのか?ということになります。

※ペアローン団信の全ての商品に、課税対象についての説明があります。

ただし、課税されたとしても、返済免除額と比べると大きなメリットがありますね。

国税庁  一次所得

 

ペアローン団信(ペア連生団信)のご紹介

このコラムを書いた時点で、以下のペアローン団信があります。
※詳細は、各銀行にてお伺いください。

みずほ銀行 ペアローン団信(ペア連生団信)

住宅金融支援機構 新機構団体信用生命保険制度 ペア連生団信

三井住友銀行 連生団体信用生命保険付住宅ローン(クロスサポート)

中国ろうきん 夫婦連生団信制度

PayPay銀行 ペアローン連生団信

 

 

ということで、ペアローン団信(ペア連生団信)についてご紹介させていただきました。

これからペアローンを組む場合は、ペアローン団信(ペア連生団信)は必須ですね。

ただし、ペアローンのリスク、ペアローン団信(ペア連生団信)のリスクはしっかりと考えて、ご利用いただければと思います。

素敵なお家を建ててくださいね!

 

↓こちらのコラムもご覧ください。

夫婦で借りるペアローン メリットとデメリットを解説!

 

HOUSEリサーチ運営事業部
いっしー
家を建てることで、様々な家の基本知識を学ぶ。
数多くの注文住宅を内見し、住宅系の書籍は大半を読破。
宅建士まで受験。
住宅会社・設計事務所の皆さまにご教授いただきながら、家について楽しく学んでいます。

 

HOUSEリサーチ 新築住宅情報センター

※プロの皆さま、このコラムは家の素人が、建築家の皆さまに教えていただいたり、書籍等で勉強したりした内容を記載しております。
間違いや修正事項がございましたら、ぜひ、ご指摘いただければと思います。

 

住宅会社・設計事務所の皆さま、「HOUSEリサーチ」で良縁をお繋ぎいたします!

 

 

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