感染対策には換気を!
ということで、2020年、2021年は、ある意味「換気」の年だったといえます。
高気密高断熱、24時間換気の家では、計算上、2時間に1回、空気が入れ替わっているとされています。
どうすれば快適?空調問題をマニアックに考えてみました。空調って難しい!!
とは言うものの、空気が入れ替わっているのかどうかは、目では見えません。
そこで目に見える換気の指標として使われているのが、二酸化炭素濃度です。
これでしたら、二酸化炭素濃度センサーで測定できます。
↑この商品、充電式ですので、コンセントなしであちこち測定できるので便利です。
実際に設置して測定してみました。
誰もいないときの二酸化炭素濃度は、400~500ppm。
2人~3人のときの二酸化炭素濃度は、1000~1500ppm
(ppm(parts per million)、1ppm=0.0001%)
という感じでした。
多いのか、少ないのか、全くわかりません!
温室効果ガス観測技術衛生「いぶき」(GOAST)の観測データに基づく
全⼤気中の⽉別⼆酸化炭素濃度 速報値を見てみますと
2021年は、地球全体の大気の平均二酸化炭素濃度は410~450ppmとのことです。
(なんか、話がいきなり大きくなりますね(汗))
誰もいないときの二酸化炭素濃度は、400~500ppm
でしたので、まぁ、こんなものなのでしょう。
感染対策として、換気の目安とされている二酸化炭素濃度は、次の濃度とのことです。
1000ppm以下
空気がクリーンな状態。このCO2濃度を基準に保つようにする。
1000~1500ppm
許容範囲の数値。時々、室内の一部の窓を開けて換気する程度でOK。
1500ppm~2500ppm
悪い数値。
眠気や倦怠感を感じる可能性も。
30分に数分ほど窓を全開にして換気する。
CO2濃度が下がるまでは部屋の使用を控える。
2500ppm以上
非常に悪い数値。
濃度の数値が下がるまで、常時窓を全開にして換気を行い、部屋の使用を控える。
とのことです。
なるほど、1500ppmを超えると、眠気や倦怠感を感じることもあるのですね。
気をつけねばです。
逆に言えば、1500ppm以下を目指していると、換気がしっかりできている証拠とも言えます。
ここで、ふと思いました。
私は車を運転している時、汚い外気を入れないために「内部循環」をしているのですが、
車内の二酸化炭素濃度ってどのくらいなのだろう?
そうです。そのために、コンセントが必要ない、こちらのCO2センサーを購入したのです!
「内部循環」と「外気導入」で、どのくらい違うのでしょう?
早速、実験です!
と思いきや・・・
なんと、すでにJAFが実験して検証してくれていました。
さすが,JAFです!
「内気循環」と「外気導入」どちらがいいの?
走行した際の車内環境の違いについて検証(JAF)
結果
外気導入時
どの環境でも、1000ppm前後
内記循環時
高速道路や郊外・山道 40分後には4000ppmを突破!
市街地 40分後には6000ppmを突破!
ええと・・・たしか、2500ppm以上は、かなりヤバかったですよね(汗)
眠気や疲労感がやってくる訳です。
ということで、車で「内気循環」換気を行っている場合は、
30分に1回は窓を開けた方が良い!
という結論となります。
人間って、思った以上に、呼吸で二酸化炭素を出しているのですね。
皆さんも、ぜひ、二酸化炭素センサーで環境チェックしてみましょう!
いっしー(家の素人 勉強中)
家を建ててようやく家の基本中の基本を知る。
建築家の皆さまにご教授いただきながら、家について楽しく学んでいます。
※プロの皆さま、このコラムは家の素人が、建築家の皆さまに教えていただいたり、書籍等で勉強したりした内容を記載しております。
間違いや修正事項がございましたら、ぜひ、ご指摘いただければと思います。
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