いっしー宅では、このようなソファを置いているのですが
ソファの裏側って見たことがありますでしょうか?
だいたいのソファは、裏側に不織布が張られています。
不織布というのはなくても問題ないのですが、ソファ内部の目隠しのようなものですね。
この不織布なのですが、素材にウレタンが入っているため、加水分解を起こし、5年ほどで劣化してくるのですよね。
冬物のアウターで「合皮」が使われていると劣化してくるのも、ウレタンが入っているためです。
ウレタンはとても便利な素材なのですが、加水分解で劣化してしまうのが大きな難点ですね。
ということで、我が家のソファ裏の不織布もこのように劣化して、ボロボロと落ちてくるようになりました。
一度、劣化が始まると、もう止まらないのですよね。
家具屋さんに修理に出せば良いのですが、思い切ってDIYで修理してみることにしました。
ソファの不織布張替えの準備物
必要なものは、ステープルリムーバー、タッカー、そして張替え用の不織布です。
さらに、ハサミ、ペンチ、カッター、画鋲なども揃えましょう。
まずは、ソファをひっくり返します。
床もソファも傷つかないように、マットを敷きます。
裏側はこんな感じです。
(ソファの足を外すと、より作業が簡単になりますが、私は外し方がわかりませんでした…)
古い不織布を剥がす
まずは、ステープルリムーバーで、針を外していきます。
さすがに文明の利器!ものすごく簡単に外れていきます。
とはいうものの、片側の針しか抜けませんので、反対側はペンチで抜いていきます。
ソファ全体で100本弱の針がありますので、地味にしんどい作業です(汗)
家具屋さんにお願いすればよかった・・・という悪魔の囁きがやってきます。
針を外すと、不織布が外れていきます。
すぐに破れるので、なかなか劣化が凄いですね。
いろいろな粉がたくさん飛びますので、掃除機をこまめにあてながら作業していきましょう。
針を全て外すとこんな感じになりました。
ソファってシンプルな構造ですよね。
新しい不織布を貼る
さて、次に新しい不織布を貼っていきます。
まずは、画鋲で端を止めます。
不織布は折り返して止めるのがポイントです。
不織布は端を画鋲で止めてピンと張り、タッカーで「真ん中」から止めていきます。
しっかり貼るためのコツですね。
布地は事前に裁断しておくのが良いのですが、思っているよりもかなり大きめにカットすることをお奨めします。
布地って裁断するのが難しいのですよね。
繊維に合わせてカットすると、斜めになったり、思ったより短くなったり。
タッカーで止めている間に、ひずんだりもします。
私の場合は、かなり大きめにカットしたつもりで、結果的に少し足りない状態となり、無理やりタッカーで止めることとなりました。
そんなこんなで、不織布を張り替え終わったソファのがこちら。
うーん、65点!!
ちょっと、布地がひずんでしまいました。
とはいうものの、必要十分な仕上がりとなりましたので、まぁ、良しです。
次の5~6年後は、今回の教訓を思い出して、80点ぐらいを目指します!
仕上げは補修マーカーと保皮クリーム
最後に、家具補修マーカーでソファの足の傷を補修し、皮に保皮クリームを塗って完成です。
こちらは本革用。
いっしーは手で塗っています。
一番しっかりと塗れますね。
ちなみに、保皮クリームは、本革と合皮で違いますので、気をつけましょう。
合皮の場合は、本革用の保皮クリームを塗ると、加水分解が進んで劣化が早まりますので注意です!
いっしー
家を建てることで、様々な家の基本知識を学ぶ。
数多くの注文住宅を内見し、住宅系の書籍は大半を読破。
宅建士まで受験。
住宅会社・設計事務所の皆さまにご教授いただきながら、家について楽しく学んでいます。
※プロの皆さま、このコラムは家の素人が、建築家の皆さまに教えていただいたり、書籍等で勉強したりした内容を記載しております。
間違いや修正事項がございましたら、ぜひ、ご指摘いただければと思います。
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