そろそろ、家を建てようかな?
住宅展示場や完成見学会など、様々な住宅会社を回って依頼先を決定します。
それと同時に考えていかないといけないのが「資金計画」ですね。
お金の計算が得意な方、苦手な方がいるかと思いますが、30年とか35年もの未来に渡って払い続けるお金の問題。
しっかりと考えていかないといけません。
資金計画(ファイナンシャルプラン)に関しては、今回は詳細は述べませんが
・いくらまで借りられるのか?
ではなく
・いくらなら無理なく返せるのか?
が重要なことはいうまでもありません。
資金計画の失敗例
資金計画の失敗例でよくあるのが、以下のようなパターンです。
A 夢と希望を詰めすぎタイプ
1.希望をめいいっぱい詰め込んで、とんでもない予算になる
2.金額調整でどんどんできることが減ってくる
3.なんとなく不満が残る家になる
B 想定外のお金発生→減額タイプ
1.しっかり計算してプランを進める
2.想定外のお金が発生
3.金額調整でできることを減らす
4.なんとなく不満が残る家になる
C 想定外のお金発生→上乗せタイプ
1.しっかり計算してプランを進める
2.想定外のお金が発生
3.予算が想定以上になる
4.住宅ローン返済額が上がってしまう
Aは夢と希望先行型のため、今回のコラムでは省きます。
BとCは、しっかり型なのですが、ギリギリの予算で考えているケースですね。
そこで、重要なのは「予備費」となります。
「予備費」の考え方
「予備費」とは何か?といいますと、その名の通り、何かあった際に使える「予備のお金」です。
予算には「予備費」を組み込むことが重要です。
計画通り進み、「予備費」を使わなければ、それで良し。
何かあった際には、「予備費」の範囲で対応していく。
そういうお金が「予備費」です。
金額的には300万円ぐらいは考えておくと良いかと思います。
家の打ち合わせをしていると、
想定していなかったお金が必要なことを知ったり、
希望を積み重ねていき、予算がどんどん膨れ上がったりすることがあります。
あれ?いつの間にこんな金額に・・・解説:契約後にどんどん上がる住宅価格の謎
「100万円アップなんて月々わずか3,000円ですよ!」それは天使の声なの?悪魔の声なの?
この時に「予備費」があるのとないのとでは、大きな違いとなってきます。
「予備費」を含めた予算の組み方
予算の組み方はこんな感じです。
1.月々払えるお金を決める(ボーナス払いはお薦めしません)
2.それをもとに、頭金と返済年数と想定金利から、借入限度額を逆算する
3.借入限度額から「予備費」を引く
4.残った金額で、全てを計画していく
という感じです。
「ゼロベース」という考え方があります。
家の計画をしていくと、日々、必要なお金が増えたり、減ったりを繰り返していきます。
いったい、いつになったら最終金額が決まるのか?
なかなか決定しない、摩訶不思議な世界です。
その時に、何と比較したら良いのか?という予算が「ゼロベース」です。
今回で言えば、
借入限度額-予備費 =「ゼロベース」
となります。
この「ゼロベース」にいかに近づけるのか?
が、具体的な資金計画、家の打ち合わせの基本です。
その上で、想定外や、より良い家づくりのための希望のためのお金を使わないといけないときに「予備費」が活躍してくれます。
ハウスメーカーの見積もりにも、この「予備費」の項目が入っていることが多いです。(100万円弱程度)
このハウスメーカーの「予備費」は、不思議なことに、ほぼ100%必要になってくるお金です。
今回のお話は、これとは別の「予備費」となりますので、区別してくださいね。
ぜひ、家の資金計画の際には、この「予備費」の考え方を導入してみてくださいね。
納得のいく家で、安心できる返済プランで、家族と楽しく暮らしましょう!
いっしー(家の素人 勉強中)
家を建ててようやく家の基本中の基本を知る。
建築家の皆さまにご教授いただきながら、家について楽しく学んでいます。
※プロの皆さま、このコラムは家の素人が、建築家の皆さまに教えていただいたり、書籍等で勉強したりした内容を記載しております。
間違いや修正事項がございましたら、ぜひ、ご指摘いただければと思います。
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