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あなたの家は大丈夫?建築前・建築後にできる自宅の防犯対策16選!

あなたの家の防犯対策は大丈夫でしょうか?

空き巣被害の現状

2020年の空き巣被害の認知件数は44,093件!
このうち、

住宅を狙った空き巣被害は21,030件

もあります。

すごい件数ですよね。

この件数でも18年連続で減少しているとか。

警察官の努力、防犯対策の進化に感謝ですが、それでも驚くほど多い件数の被害が起こっています。

 

空き巣は「侵入強盗」の一つ

空き巣は、実は「侵入強盗」の一つです。

侵入強盗は3つに分類されており

空き巣:家人が留守にしている間に侵入するもの
忍込み:夜間、家人の就寝時に侵入するもの
居空き:家人が日中、在宅にも関わらず侵入するもの

割合は、空き巣 62.2%、忍込み 26.4%、居空き 6.1%となっています。

家人が居るのに家に入ってくる、忍込み、居空きが計32.5%もあるのは、本当に怖いですね。

 

警視庁のデータによると、

空き巣犯は侵入に「5分」以上の時間がかかると約「70%」が諦める

とのことです。

セコムやアルソックの警備員が、通報から到着する時間は25分以内と警備業法で定められています。

5分以内に逃走ですので、警備員が到着する頃には、犯人はいなくなっているという訳です。

警察やプロの警備会社に依頼する前に、自分でできることはしっかりとしておかなければなりませんね。

 

今回のコラムでは、自分でできる防犯対策についてまとめています。

1.家の設計時に検討すべきこと
2.家を建てた後でもできること

にわけてまとめています。

犯罪なんてない方が良いのですが、万に一つの可能性を考えて、できる範囲で取り組んでおきましょう!

 

家の設計時に検討する防犯対策

本格的な防犯対策設備は、後からつけるとちょっと面倒。
必要の有無も含めて、設計時に検討しましょう。

1. 窓シャッター

実は防災にはあまり強くないのですが、防犯に関しては強いです。

家に侵入するためには、まず、シャッターを壊さなければなりません。

人口が多い都市ではつける方が多いですよね。

デメリットとしては、留守にしていることが明確にわかる点と言われています。

2. 面格子

昔の家には、浴室やトイレの窓には面格子がついていましたよね。

最近の家では見かけることが少なくなったような。

小さな窓につけるのがポイントですね。

デメリットとしては、外側の窓の掃除が行いにくい、ということでしょうか。

面格子って、結構、汚れてしまいますよね。

それと、最近の家のモダンなデザインと相性が悪いですよね。

おしゃれな面格子が出てくると嬉しいですね。

3. 防犯ガラス

複層ガラスに、樹脂のシートを挟んであるタイプの窓です。

割れにくく、ガラスも飛散しにくいのが特徴です。

個人的には、防犯ガラスは必ず採用しておくべきかなと考えています。
(我が家も採用しています)

防犯ガラス+防犯シール(後述)で、窓からの侵入は諦めるケースが多いそうです。

4. 掃き出し窓をやめる

掃き出し窓とは、床面に接した窓のこと。

昔、ほうきで掃除をしていた時代に、埃を掃き出すための窓ということで、掃き出し窓と呼ばれています。

最近では、庭やウッドデッキ等に出やすいようにするのも目的の一つです。

おそらく、日本の家ではほぼ100%が1階にいくつも採用されているかと思います。

実は、これは日本の常識であり、世界の常識ではないのですよね。

防犯面から考えると、掃き出し窓は地面からすぐに入れますので、リスクが大きいというのが世界の一般常識のようです。

掃き出し窓は、光もたくさん入り、景色も広く見えるので魅力的ですが、反面、隣地から部屋の中が丸見えというデメリットもあります。

結果、1日中、カーテンやブラインドを締めている家も少なくありません。

掃き出し窓が本当に必要なのか?ということは、設計段階で熟考してみるのも一つの方法です。

5. 見通しの良いフェンス

隣地からのプライバシー保護のため、塀を設置すると思いますが、この塀が逆に防犯面ではマイナスとなります。

塀の中に入ってしまうと、周囲から見つからないため、忍び込みやすくなるのですよね。

最近では、道路側に塀を設置しない、オープン外構も増えてきていますね。

ブロック塀を設置する場合、上部をフェンスにするのも防犯対策の一つです。

様々なフェンスがありますので、見えすぎず、見えなさすぎず、というものを選んでみましょう。

6. 防犯カメラ

防犯カメラは後付けも可能ですが、24時間撮影体制を考えると、電源の問題から、やはり設計時の検討が重要です。

見た目もスマートのなりますしね。

カメラがついているだけで、心理的な防犯対策にもなりますね。

7. センサー付きライト

こちらも防犯カメラと同様、24時間撮影体制を考えると、電源の問題から、やはり設計時の検討が重要ですね。

最近の商品は、防犯カメラにセンサーライトがついているものもあります。

8. 窓感知ブザー

セコムやアルソックなどのホームセキュリティシステムに採用されているものです。

春秋に2階の窓を開ける方は、エリア設定が重要となります。

ホームセキュリティを採用される場合は、配線の問題がありますので、設計時から打ち合わせしておきましょう。

市販のブザー(後述)もたくさん販売されています。

9. 砂利を敷く

砂利を敷く目的は、雑草対策と「音の防犯」です。

砂利道を静かに歩くことは難しいですよね。

これだけでも、家の防犯対策となります。

玉砂利は、防犯対策に加えて、景観が美しくなるので、ぜひ外構設計時に相談してみましょう!

 

家の建築後にできる防犯対策

10. 砂利を敷く

砂利を敷く目的は、雑草対策と「音の防犯」です。

外構設計時から検討するのが理想ですが、後でDIYで敷くことも多いですよね。

お薦めは音の出やすい玉砂利と防犯砂利!

玉砂利

防犯砂利

防犯砂利は、かなりうるさいとされる70デシベル程の音が出ますので、防犯効果に大きく役立ちます。

11. 防犯ステッカー

先述の防犯ガラスでも説明したように、防犯窓+防犯ステッカーがベストですが

窓に防犯ステッカーを貼っておくだけでも、防犯効果が高まります。

12. 窓フィルム

防犯窓は採用しなかったけど、やっぱり何とかしたい!

という方は、窓に防犯フィルムを貼るのも一つの方法です。

全面に貼りたくない!という場合は、窓の鍵の周辺にだけ貼るという方法もあります。

※ガラスは寒暖で伸び縮みしますので、使用上の注意をよく読んでご利用ください。

13. 窓ロック(補助錠)

昔からある方法ですね。

鍵が破られても、窓が開きにくいようにする補助鍵です。

↓こちらのコラムで詳細に解説しています。

14. 窓感知ブザー

先述のホームセキュリティに入らなくても、今は市販で窓の防犯用の感知プザーが売っています。

たしか、100均にもあったような。

気をつけなければならないことは「電池切れ」です。

家のメンテナンス記録をつけて、定期的な電池交換をしていきましょう。

15. センサー付きライト

こちらも先述しておりますが、後付けでも、様々なセンサー付きライトが発売されています。

個人的には、電池の交換が必要のない「ソーラー式」が良いと思います。

デザインはさておき、ホームセンターで買うより、amazon等の方がかなりリーズナブルに購入できます!

ブロック塀に、数多く設置しておきましょう。夜間の猫よけにもなりますよ。

↓センサー式ライトの詳細はこちらをご覧ください。

16. 防犯カメラの設置(ダミー)

防犯カメラを設置したいけど、維持管理が大変!

防犯カメラそのものは安くなったのですが、後付けだと設置費や、データの管理などがちょっと面倒。

防犯効果のみを期待するなら、ダミーの防犯カメラを設置するのも一つの方法です。

カメラがあるなぁと思われるだけで、防犯に繋がります。

 

 

以上、建築前・建築後にできる自宅の防犯対策16選をご紹介させていただきました。

空き巣・強盗は起こらないのが一番です!

そのためには「狙われにくい家づくり」が大切です。

わずかなコストで、万一のリスクを軽減することができますので、まずはできることから始めてみましょう!

これから家を建てる方は、ぜひ、しっかり検討してくださいね。

 

 

HOUSEリサーチ運営事業部
いっしー(家の素人 勉強中)
家を建ててようやく家の基本中の基本を知る。
建築家の皆さまにご教授いただきながら、家について楽しく学んでいます。

 

HOUSEリサーチ 新築住宅情報センター

※プロの皆さま、このコラムは家の素人が、建築家の皆さまに教えていただいたり、書籍等で勉強したりした内容を記載しております。
間違いや修正事項がございましたら、ぜひ、ご指摘いただければと思います。




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