家を建てたい人のための情報マガジン

住宅ローンの支払いが厳しくなる前に読むコラム、備えあれば憂いなし!

今回は、ちょっと暗い話題ですが、後半はとても重要な内容です。

 

・給与が下がった!
・ボーナスが出なかった!
・パート勤務ができなくなった!
・体調を崩して働けなくなった!

などなど、人生において、所得の変動が起きる時期というのは必ずといってよいほど起こります。

・教育ローン
・自動車ローン
・住宅ローン

所得が落ちても、支払わなければならないお金は続きます。

 

家を買うためには、建築費とは別に、様々な保証制度の費用を支払います。

 

あなたが家を買うことができる5つの理由!

 

経済的理由で住宅ローンが払えなくなった場合に活用されるのが、

【理由3】保証料、すなわち「保証会社」です。

 

家を建てる際に、なんとなく安心♪と思って、保証料を支払っていると思います。

ただ、保証されるのは銀行等の「金融機関」であって、あなたではありません。

ここがとても重要です。

住宅ローンが支払えなくなって、だいたい6ヵ月程度経過すると、債権が保証会社に移動し、金融機関には全額返済がなされます。

 

ただし、全額返済されたからといって、

あなたの住宅ローンがなくなる訳ではありません!(汗)

今度は、保証会社へ住宅ローンを支払っていかなければなりません。

【理由2】建物・土地の担保 を提供しているように、

住宅ローンが支払われなくなると、あなたの建物・土地を売却してお金を作ります。

 

この時までに「任意売却」ができればよいのですが、基本的には「競売」となります。

「競売」での売却相場は、だいたい60~70%程度の価格

と言われます。

すなわち、

売却金額では、住宅ローンの完済は難しい!

ということになります。

 

不足金額は、一括請求されることとなります。

ただでさえ支払いができないのに、大きな残債の一括返済などできるわけがありません。

つまり、「保証会社」に債権が移動してしまうと、もう手遅れだということになります。

 

それでは、どうすれば良いのでしょうか?

住宅ローンに詳しいFPさんにお話を伺ってきました。

 

まず、衝撃的な事実なのですが、

フラット35の契約者の約30%は完済できない!

というデータがあるそうです。

 

完済できない場合、夫婦共有名義の方も多いため、離婚に繋がるケースもかなり多いそうです。

家族が幸せに暮らすための「家」が、家族を離れ離れにしてしまう原因になっては本末転倒です。

 

そうならないために、まず最も重要なことは、

このままでは支払い続けるのが厳しい!

と思った時点で、プロに早めの相談をすることだそうです。

 

支払いに追われると、メンタル的にいっぱいいっぱいになっていますので、
プロにしっかりと話を聞いてもらって、道筋を示してもらうだけでも、気持ちは大きく変わってきます。

 

お金が厳しくなった時の解決方法3つ

解決方法は、以下の3つです。

 

1. 家計の見直しによるお金づくり

これは、家を買う前から様々なセミナーがあると思いますが、基本的な生活費の見直しは最重要課題です。

特に、スマホ料金、保険料、教育費、娯楽費等の見直しは、家計を大きく改善させてくれます。

 

2. 住宅ローンの見直し・借り換え

驚くべきことなのですが、自分自身が契約している住宅ローンの仕組みを理解できていない方が、かなり多くおられるそうです。

元利均等の場合、いままで元金をいくら払い終えているのか?、すなわち借金がいくら残っているのか?を知らなかったり、

利息が固定なのか、変動なのか、何年後に変動になってどう変わるのか、など、わかっていない方も多いそうです。

そもそも、自分自身の利率を知らないケースも。

高い金利で借りている場合、見直しや借り換えで、かなり楽になるケースもあるそうです。

 

3. ADR(裁判によらない紛争解決)の活用

先に説明したように、住宅ローンの債権が、金融機関から「保証会社」に移動した後は、交渉はとても困難になります。

そのため、

金融機関に債権がある時点で、交渉することが重要です。

 

ただし、素人が個別に相談しても、まず良い結果が出ることはありません。

また、裁判となるとお金も時間もかかってしまいます。

お金も時間もないのに、裁判なんて行うことは不可能です。

 

そこで活用されるのが、

ADR(裁判によらない紛争解決)です。

 

法務省:かいけつサポート

このホームページから、各地の専門家を探すことができます。

 

住宅ローンなど、不動産に特化したADRの専門家は、

一般社団法人 日本不動産仲裁機構(法務大臣認証ADR機関)

任意売却119番

などもあります。
(その他、様々な機関があります。)

 

裁判をするより、費用を大きく削減できますので、まずは早めの相談が大切です。

また、任意売却の場合、所有権は第3者に移りますが、引き続き、同じ家に「賃貸」として住み続けることが可能な場合もあります。

住宅ローンが家賃に変わるだけで、住宅ローン問題が解決し、家族も離れ離れにならず、自分たちが気に入っている家に住み続けることができれば、本当に安心です。

 

基本は早めの相談です!

住宅ローンという仕組みは、これから30年、35年間、給与が支払われ続けて、上がり続けることが前提となっています。

そのように過ごせたら本当に幸せですが、人生には様々な波があります。

最悪を想定しておけば、早め早めの対策で、どんな波でも無事に乗り越えることができます!

この記事は楽しい内容ではありませんが、頭の片隅に覚えておいていただければと思います。

 

こちらのコラムもご参考ください。

「住宅ローンの返済が厳しくなりそう」な時に読んでください。(新型コロナウイルス・自然災害・不況)

 

HOUSEリサーチ運営事業部
いっしー
家を建てることで、様々な家の基本知識を学ぶ。
数多くの注文住宅を内見し、住宅系の書籍は大半を読破。
宅建士まで受験。
住宅会社・設計事務所の皆さまにご教授いただきながら、家について楽しく学んでいます。

 

HOUSEリサーチ 新築住宅情報センター

※プロの皆さま、このコラムは家の素人が、建築家の皆さまに教えていただいたり、書籍等で勉強したりした内容を記載しております。
間違いや修正事項がございましたら、ぜひ、ご指摘いただければと思います。

 

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