家を建てたい人のための情報マガジン

床暖房について語りたい!

私、夏生まれのため、夏の暑さには強いのですが、冬の寒さには貧弱です!

小さい頃から、熊の冬眠制度に強い憧れを持っております。

 

さて、高気密高断熱の家が主流になってきて、家は暖かくなったと言われています。

最も熱損失が大きな窓も、樹脂サッシ、トリプルガラス、クリプトンガラスと、進化しています。

窓と断熱性(壁の断熱材より窓の方が超重要なお話)

 

そうはいっても、冬は寒い!んです。

 

エアコン暖房は必須ですが、

・風が当たる
・かなり乾燥する
・足元が冷える

という問題からは逃れることができません。

 

ちなみに、ファンヒーター派という方、

高気密高断熱住宅ではファンヒーター禁止ですから!

(※24時間換気のみで対応しようとする場合とのこと。窓換気すると寒いですしね(汗))

 

そこで、私が絶対に入れたかったのが、そう「床暖房」です!

最近では、リビング等の床暖房が標準装備というパッケージも出てきています。

 

とはいうものの、

床暖房って、どんな仕組みなの?どこに敷けばいいの?

ということからスタートしなければなりません。

 

床暖房の種類を大きく分けると、

1.電気ヒーター式
2.温水式

となります。

 

1.電気ヒーター式床暖房

発熱体を電気で直接加熱して熱を生み出し、その熱で床を暖める方式です。
電気1→熱1

 

2.温水式床暖房

電気やガス等を使ってお湯をわかして、そのお湯で床を暖める方式です。

○電気の場合
ヒートポンプ(熱交換)を使うことで、消費電力の3倍の熱エネルギーを生み出します。
電気1→熱3
エアコンが、この方式ですね。

○ガスの場合
ガスボイラーでお湯を沸かして利用します。
最近は、排熱を利用することで熱効率が更に高まっている普及しています。

○灯油の場合
灯油ボイラーでお湯を沸かして利用します。
比較的ランニングコストが安いのですが、給油をする必要があるので、灯油缶を家に置いて置かなければなりません。
(私はこれが苦手)

電気とガスを利用した、ハイブリッド型というのもあります。

 

もう、いろいろあって悩みますが、
自宅をオール電化にする場合は、やはり、ヒートポンプ方式になりますでしょうか。

ちなみに、私はヒートポンプの温水式を選択しています。

 

床暖房を、どこに設置するのか?というのは大きな課題です。

リビング・ダイニング・キッチン(LDK)への設置を検討されると思いますが、

LDKのみの設置ですと、トイレに行く度、お風呂に行く度、

すなわち、ドアを開けるたびに冷気が流れ込んできます。寒い!

これではエアコン方式とあまり変わらない状況になってしまうことも。

 

また、冷たい空気は上から下に流れますので、吹き抜けやリビング階段からは2階の冷気が降りてきます。これも寒い!
(そのため、吹き抜けにはシーリングファンの設置が大切ですね。)

 

ということで、予算との戦いになりますが、床暖房の設置の際にはLDK+どの場所に設置をするのか?

ということを検討する必要があります。

 

細かな点を言いますと、熱源の配置場所にも注意が必要です。

LDKの場合、1面に熱源を配置するのか?リビング、ダイニングと別の熱源を配置するのか?

で変わってきます。

熱源と熱源の境目に「空白地帯」ができると、部屋の中の一部分だけが冷たいことも。

このあたり、建築家の方としっかり打ち合わせを行いましょう!

 

それから、将来的に「床暖房が壊れた」場合の対応もしっかり確認しましょう!

知人が○○式の床暖房を設置したのですが、当たりが悪かったのか、早期に故障をしてしまったとのこと。

そのときの修理費用が数十万円となったため、結局、修理せずにただの床になってしまったと言っていました。

床をはがして、取り替えて、となると生活面でも大変ですよね。

ちなみに、私は建物外の設備のみ取り替えればOKの仕組みを採用しました。

ヒートポンプ、長く頑張ってくれ!

 

最後に床暖房のメリット・デメリットを簡単に。

 

○メリット
・足元からポカポカ
・輻射熱でポカポカ
・自然な暖かさ
・空気が乾燥しない
・空気が汚れない
・冬の布団がいらない(温度設定による)
・24時間暖かい(途中で切ると効率が悪い)

 

○デメリット
・すぐに暖まらない(電気ヒーター式でも1時間以上、温熱式は2日程度)
・温度調整に時間がかかる(同じ理由)
・設定温度が高いとのぼせる
・外の寒さがわからない
・ずっと電気代がかかる

 

寒いの苦手な私にとって、
床暖房は絶対お奨めアイテムです!

じっくり検討して、しっかり配置を!

 

HOUSEリサーチ運営事業部
いっしー
家を建てることで、様々な家の基本知識を学ぶ。
数多くの注文住宅を内見し、住宅系の書籍は大半を読破。
宅建士まで受験。
住宅会社・設計事務所の皆さまにご教授いただきながら、家について楽しく学んでいます。

 

HOUSEリサーチ 新築住宅情報センター
※プロの皆さま、このコラムは家の素人が、建築家の皆さまに教えていただいたり、書籍等で勉強したりした内容を記載しております。
間違いや修正事項がございましたら、ぜひ、ご指摘いただければと思います。

 

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