我が家は、秋でも冬でも、室内温度は常に20~22℃の環境を保っています。
外気温が何度であれ、ありがたいことに、室内はいわゆる「寒くない」状況です。
室内外温度計があると、室内と室外の温度がわかるので、とっても便利です。
シチズン コードレス温湿度計(簡易熱中症指標表示付き) THD501
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シチズン コードレス温湿度計 THM527 マルチチャンネル対応
2個設置しても、別チャンネル設定ができるので便利です!
そんな状況なのですが、朝、起床した際に不思議に思うことがあります。
・室内温度22℃、室外温度9℃なのに、なんか寒い
・室内温度20℃、室外温度4℃なのに、なんか暖かい
以前、熱のプロに質問したところ「体感温度」の違いという回答を頂きました。
何?そのアバウトな回答(汗)
と思われるかもしれないのですが、実は体感温度には定義があるのです。
体感温度は、
・相対湿度
・発汗量(体発熱量)
・服の厚さ(着衣量)
で決まるとのことです。
相対湿度が高いと、汗が乾きにくいため、熱が奪われにくい。
そのため、暖かく感じるとのこと。
着衣量(ちゃくいりょう)という着衣の熱抵抗の単位がある。
単位は「clo」とのこと。
ちなみにwikipediaで着衣量を調べると、
『1cloとは気温21℃、相対湿度50%、気流0.1 m/sの室内で着席安静の状態にしている人が快適である熱抵抗である。この際の皮膚の表面温度は、約33℃である。』
とのことでした。
こちらのサイトによると
『衣服の熱絶縁量(熱抵抗)の単位.湿度50%,風速10 cm/s,気温21.2℃の大気中で,椅子に腰かけて安静にしている白人標準男子(産熱量 50 kcal h-1 m-2)被服者が,平均皮膚温33℃の快適な状態を継続できるのに必要な被服の熱絶縁値を1cloという』
とのこと。
うーん、なんか、よく意味がわかりませんが、
cloは断熱性能、熱抵抗であり、正確には1clo=0.155㎡K/Wとされているそうです。
具体例をいくつか探してみると、
半袖+半ズボン 0.3clo
シャツ+ズボン 0.5clo
スーツ(ジャケット+ズボン)が1clo(夏期0.6clo、冬期1.5clo)
スーツの上にコートを着ると2clo
スーツの上着を脱ぐと0.5clo
夏の軽い服装がほぼ1clo
冬着ならば4clo
とのことですので、ご参考ください。
ちなみに「温熱環境の6要素」というのをご存知でしょうか?
人間の体温調節に影響を与える6つの要素があるそうです。
環境側・・・温度、湿度、気流、放射熱
人体側・・・代謝量・活動量(Met)、着衣量(clo)
・温度が高ければ熱い、温度が低ければ寒い
・湿度が高いと不快、湿度が適度に少なければ快適、湿度が低いと乾燥
・微風から暴風まで、風の吹き方で快適さも変化
・室温が快適でも、放射熱が高ければ暑く感じる、室温が低くても放射熱が高ければ快適に感じる
・激しく運動すると暑い、室温が低くても寒さを感じにくい
・厚着だと暑い、薄着だと寒い
という当たり前のことではありますが、この6つの要素の複合で、私たちの快適性が決まっているようです。
まぁ、確かに、そうとしかいいようがありません。
「温熱環境の6要素」は、なかなか、私たちにピンときませんので、「体感温度」で考えてみると解りやすいですね。
この「体感温度」って、実はちゃんと「温度」なのですよね!
【ミスナールの体感温度】
温度と湿度から「体感温度」を計算します。
・気温10℃以上なら、湿度が上昇するほど暑く感じる
・気温10℃以下なら、湿度が上昇するほど寒く感じる
という法則があり、ちゃんと計算式があります。
ちなみに【リンケの体感温度】というものがあり、
・風速1m/sにつき体感温度は1℃下がる
という法則もあります。
気流も体感温度に重要ですよね。
ということで、温度と湿度にプラスして、気流(風速)を加味したミスナールの改良版の計算式があります。
このサイトで計算してみましょう!とっても便利!
ちゃんと「体感温度」が計算できちゃいます。
ちなみに、気温20度、湿度40%の状態で、風速3.0m/s(顔に風を感じる)のとき、「体感温度」は12.9℃です!
けっこう、寒いのですね。
気温20度、湿度40%の状態で、風速0.0m/s(無風)のとき、「体感温度」は19.3℃です!
風って、なかなかすごいですね。
ん?
【リンケの体感温度】だと風速3.0m/sだと-3℃のはずですが、
【ミスナールの体感温度(改良版)】では6.4度下がっています。
これはこれで、なかなか奥深い・・・。
風速はどうやって計るの?と思ったら、なんと、結構安い金額で風速計って手に入ります!
Cozyswanデジタル風速計 風量計 風力計 風速スケール 小型 携帯用 風&温度同時計測
ぜひ、体感温度を測定してみてくださいね。
自分の感覚が「数値化」されるのって、なかなか面白いです!!
◎風速の目安はこちらを参照しました。
こちらの本もとっても参考になりました!
【学びポイント】
デザイン ☆☆☆☆☆
性能 ★★★☆☆
コスト ★★☆☆☆
その他 ☆☆☆☆☆
湿度について、もっと知りたい方はこちらもご参考ください。不快な結露問題も解決します!
結露を出さずに、乾燥から喉を守る方法はこれだ!中学校2年生の理科のお話。(相対湿度と絶対湿度と飽和水蒸気
「熱移動の三原則」も、ぜひ、理解しておきましょう!
熱移動の3原則(熱伝導・対流・熱放射)を学んで、寒さ対策はバッチリ!
いっしー
家を建てることで、様々な家の基本知識を学ぶ。
数多くの注文住宅を内見し、住宅系の書籍は大半を読破。
宅建士まで受験。
住宅会社・設計事務所の皆さまにご教授いただきながら、家について楽しく学んでいます。
HOUSEリサーチ 新築住宅情報センター
※プロの皆さま、このコラムは家の素人が、建築家の皆さまに教えていただいたり、書籍等で勉強したりした内容を記載しております。
間違いや修正事項がございましたら、ぜひ、ご指摘いただければと思います。
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