「家は3回建てないと理想の家にならない」
といった話(格言?)をよく聞きます。
家を建てた皆さんのInstagramを見ていても「#後悔ポイント」というハッシュタグをよく見かけます。
しっかり打ち合わせしたつもりでも「思っていたのと違う」ということは必ず起きますよね。
だけど、生涯で家を3回も建てることができる人って、どんな人なのだろう???
と、少し現実離れの格言な感じも受けます。
先日、
やすら木空間工房
HIRO工務店 HIRO空間設計
の 高橋博之社長の書籍 を拝読させていただきました。
【学びポイント】
デザイン ☆☆☆☆☆
性能 ★★☆☆☆
コスト ★★☆☆☆
その他 ★★★☆☆
大工さんの工務店として、修行時代に親方から授かった「口伝(くでん)」のお話が書かれています。
【口伝(くでん)】
口頭で伝えること。くちづたえ。
その口伝の中に、
「家は3回建てなければ本当のいい家は出来ない。そして土地は広いほうがいい。」
というものがありました。
家は3回・・・の後に「そして土地は広いほうがいい」という文言が書かれています。
この意味が、私的にはとても腹落ちしたため、以下、概要を記載させていただきます。
【1回目】
結婚後の夫婦であれば、2人だけの生活ですから簡素な住まいで十分。
でも、土地だけは少し広めに買って、そこに新居を建てる。
↓
【2回目】
子どもが生まれると、子ども中心の生活スタイルへと変わる。
広めの土地があれば、余っている土地で家の増築が可能。
子どもが大きくなれば、部屋を増やすことができるし、家族団らんのための大きなスペースだって造れる。
↓
【3回目】
子どもが家から巣立つと、また、夫婦2人だけの生活に戻ってしまう。
年をとるごとに大きな家は掃除や管理が大変になってくる。
そう感じてきたら、また小さな住まいに建て替える。
これが「家を3回建てる」の本来の意味とのことです。
なるほど。納得です!
家族の生活スタイルの推移で、良い家の定義も変わってくるということですね。
たしかに「#後悔ポイント」についても、家を建てている間、家を建てた直後、しばらく住んだ後で、後悔ポイントが増えたり、後悔ポイントが結果OKだったりしています。
ただ単に素敵な家を建てるだけではなく、しっかりとライフプランを話し合って、打ち合わせしていくのが良いですね。
いっしー(家の素人 勉強中)
家を建ててようやく家の基本中の基本を知る。
建築家の皆さまにご教授いただきながら、家について楽しく学んでいます。
※プロの皆さま、このコラムは家の素人が、建築家の皆さまに教えていただいたり、書籍等で勉強したりした内容を記載しております。
間違いや修正事項がございましたら、ぜひ、ご指摘いただければと思います。
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